私は日課のウォーキング中にはいつもポッドキャストを聴きながら歩いているのですが、今朝聞いていたうちの一つがドングリFMの「1251 彬子女王と筒井哲也作品」という回でした。この中でパーソナリティの一人であるなつめぐ氏が、最近noteに書いた「【2025年買ってよかった】本・マンガ・ゲーム」という記事の中から特に面白かったと言って紹介していたのが、彬子女王殿下の「赤と青のガウン オックスフォード留学記」というエッセイです。話を聞いていると確かに面白そうなので、帰宅後に地元図書館のウェブサイトですぐに予約して、昼に借りて一気に読み切ってしまいました。

著者の彬子女王とは故寬仁親王のご長女で現三笠宮家当主であられる方ですが、日本でいう「女王」は「歴代の天皇の直系卑属の男系女子の内、三親等以上離れた者」という定義だそうです。難しい日本語ですんなりと理解するのは難しいですが、私が言い換えようとしても「天皇から三親等以上離れた、生まれてから今でも皇籍にある女性」とまた複雑になってしまって、簡単に言うことはできないようです。なお、彬子女王は現在の内親王及び女王の中で最年長とのことです。

本書はその彬子女王が20代の頃にイギリス・オックスフォード大学に留学されていた時の留学記として、雑誌「Voice」に連載されていた記事を単行本化したものです。留学記を書くことが留学延長の条件として父・寬仁親王から課せられたものだったとのことですが、皇族の海外留学という非常に貴重な事例を描かれていて非常に興味深いものでした。ご本人としてはオックスフォード大学らしいところを重点的に描かれたかったのかとも思いますが、一般読者としてはそれよりも海外で日本の皇族が直面される、皇族ならではのエピソードに目が向いてしまうのは致し方ないことではないかとも感じました。

ちなみに今から40年以上前になりますが、私が父の転勤でロンドンに住んでいる間に、家族でオックスフォードに遊びに行ったことがありました。その際、当時オックスフォード大学の、彬子女王と同じマートンカレッジに留学されていた今上陛下、当時の浩宮殿下に、オックスフォード市内の紳士服店で遭遇したことがあります。そんなこともあって、本書を読みながら描かれている情景が目に浮かぶように感じられ、本書の内容には人並み以上の関心を持って読ませていただきました。なお、そのときは私の母が恐れ多くも「宮様でいらっしゃいますか」などと声を掛け、さらに写真まで一緒に撮ってしまうという、日本国内では到底考えられないようなことをしたのですが…