日常か非日常か。

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コロナ禍で苦境に立たされ、変革を余儀なくされた産業はたくさんありますが、音楽産業もその一つです。近年の音楽配信サービスの普及もあり、スタジオアルバムの販売よりもライブコンサートの興行を収益の柱とするアーティストが多くなっていたので、その影響はまさに甚大なものだったのではないでしょうか。しかしそれもようやく、COVID-19も終息したとは言えないものの人々が受容するようになったため、対策を講じつつも以前のようにコンサートが再開されるようになってきました。

実はこのコロナ禍のごく初期に予定されていたAvril Lavigneのコンサートに、当時大学受験の一年前だった次男と二人で行く予定だったのですが、残念ながらキャンセルとなってしまったので、その前となるとデトロイトで観たNicki Minajが最後だったようで実に7年ぶりとなってしまいましたが、先日Maroon 5World Tour 2022に妻と次男と3人で行ってきました。場所は京セラドーム大阪だったので、その日は休暇を取って昼から大阪入りして一人で食べ歩きをして、途中から妻や次男と合流して会場へ向かう、という充実した日となりました。

購入したチケットは12800円のS席で、1階スタンド部分ほぼ全体が対象だったのですが、くじ運の悪いことにステージに向かって左の1階席最後列壁際となってしまいました。ただ、後ろの席の人を気にしなくていいとか、ちょうど私の右側3席分ほどの部分にコンクリートの柱があって座席がなかったので横幅を広く使える、というラッキーな点もないではなかったのですが、でもやっぱりスタンド最前列でも同じ値段なのかと思うとちょっと腑に落ちないものがあります。家族3人分だと手数料など諸々で45000円を超えていますからね。

それはさておき、ショー自体はとても楽しむことができました。海外アーティストお約束の前座のステージでMailboxという人のDJがありましたが、その後アンコールを含めて1時間半、ほとんど休むまもなくMCも挟まずほぼノンストップで歌い続けるというものでした。一旦休憩で引っ込んだのかと思ったらそれが中締めで、2,3分で出てきたと思ったらそれがアンコールだったと後で気づいたほどです。

最近見た大物アーティストのステージではあらかじめ作り込まれた映像を大型スクリーンに映して、それに合わせて進行していくというものが多かったのですが、このMaroon 5のステージではあくまで生歌生演奏が中心で、Girls Like Youなどの一部の曲でPVに準じた映像が流れたりしていただけで、スクリーンに映るのも主に生のカメラ映像でした。実はスクリーンの中央付近にスピーカーが重なってしまっていて、Adam Levineの表情などもほとんど見られなかったのが残念なのですが、音楽そのものは存分に楽しめて、前述のとおり広いスペースで大きく体を動かしながら聞くことができたのは良かったです。

ということで、実に久しぶりのコンサートはとても楽しかったので、また年に1回ほどは行けるといいなと思っています。ただ、色々あって帰宅が午前1時頃になってしまってちょっと辛かったので、そこはちょっと対策が必要ですね。まっすぐ最速ルートで帰ればそこまで遅くはならないはずなのですが。