世界的にも食にこだわる日本人の国民食の一つ、多くの人が好きなカレーですが、ちょっと前からイギリスではカツカレーがブームになっていると聞きました。実際にはカツが載っていないものも「カツカレー」と呼ばれているようなのがおかしいですが、もともとインドの宗主国でもあるのでカレーには馴染みが深く、受け入れる素養はあったということなのでしょう。また日本に来た外国人にはCoCo壱番屋が人気のようでもあります。

私もカレーは大好きなので毎週のように食べているのですが、自宅でカレーを食べる時にはお気に入りのスプーンを使っています。それはエスニックファッション・雑貨チェーン店のマライカで10年近く前に購入した水牛の角で作られたスプーンです。今は直販サイトには掲載されていないようなのですが、ホーンデザートスプーンのページにあるいくつかのカトラリーが並んでいる写真の右端の一番大きいものがそれです。

このスプーンの何が良いかというと、水牛の角という材質の適度な柔軟性です。その絶妙な柔らかさのおかげでスプーンがカレー皿の表面に馴染むので、カレーソースをきれいにすくい取ることができ、かつ金属のスプーンでは気になるキーキーという嫌な音を立てることもないのです。いったいこれほどカレースプーンに適した材質が他にあるだろうかと思うくらいです。

ただどうしても仕方がないことだと思いますが、食器洗浄機に入れることはできません。一回妻が誤って入れて洗ってしまった時には熱でひしゃげてしまってがっかりしたものですが、実はそのうち時間が経つと元の形に戻って再び使うことができるようになりました。しかしこれを数回繰り返したらさすがにきっとダメでしょう。

なお、このスプーンはあまりに気に入ったので、またマライカに行った時に店頭にあるだけ買い占めて、職場のカレー仲間にプレゼントしたりもしました。彼らも気に入って使ってくれていると嬉しいのですが、その後特に反応はもらえなかったので残念ながら理解されなかったのかもしれません。ちょっとマニアックでしたかね。