先日の栃木旅行では茨城空港からレンタカーを利用することにしたのですが、航空券を取ってから知ったのは茨城空港にあるレンタカー会社はトヨタレンタカーだけだったということです。最初に楽天トラベルなどでレンタカーを探してみても全然見つからないのでどういうことかと思って調べるとそういうことだった、というわけです。

トヨタレンタカーは今まで一度も使ったことがなく、こういうことでもなければ使わなかったかもしれないのですが、特に避けていたというわけではないので、普段乗らないトヨタ車に乗ってみるのもいいだろうと思って利用してみることにしました。大人4人で乗るのでいつもより若干大きめにしておいたほうがいいだろうということでC3クラス、だいたい1.8Lくらいの小型車にして、プリウスでも当たればいいだろうと思っていましたが、実際に割り当てられたのはカローラハイブリッドでした。まあ中身はほとんどプリウスと同じですね。

今はどうかよくわかりませんが、かつては世界で一番金をかけて開発されているのがカローラだと思っていたので、大衆車だからといって馬鹿にするつもりはありません。世界のトヨタが徹底的にマーケティングして、徹底的にコストパフォーマンスを追求して作った車ですから、ある意味レクサスをも遥かに凌ぐものではないでしょうか。しっかりカローラに乗ったのは初めてかもしれませんが、やはり予想通りしっかりした車でした。良くも悪くも日本車を代表する車なので以前は頼りなさもあったと思いますが、今は普通の運転をしている限りまったく不安も不満もない走りと乗り心地でした。

しかも今回はハイブリッドということで1.8Lエンジンにモーターのアシストが付くので、高速道路に進入する際の加速にもまったく問題がありません。走行中のモーターとエンジンの切り替わりも非常にスムーズでインパネの表示を見ていなければ気づきませんし、インバーターの電磁音もエンジン音も車内にはほとんど入ってこず、車室内はとても静かでした。

さらにこの車にはアダプティブクルーズコントロールやレーンキープアシストといった運転支援機能がしっかり付いていて、高速道路の走行は非常に楽ちんでした。普段乗っているミニのような運転自体の楽しさはありませんが、移動手段としての車には今後必要不可欠の装備と言っていいでしょう。それがレンタカーにもしっかり付いているのが嬉しいところでした。

そしてやはりハイブリッドということで燃費の良さも期待以上でした。正確な計算はしていませんが、3日間で500km以上走って20Lほどだったので、25km/L以上ということになります。公称燃費は30.2km/Lということなのでそれには及びませんでしたが、ガソリン価格が高騰している今は非常に助かりますし、それだけでなく燃料タンク容量が43Lなので航続距離が1000km以上に及ぶということになり、長距離の移動を伴う旅行ではこれも嬉しいことではないでしょうか。

ということで非常に良い体験だったので、思わず次の車はこれでいいかもなどと考えてしまったのですが、所有する車としてはやはり面白みに欠けるのも事実です。かといって個性的な車ではこのように高い完成度を得ることはできないでしょうし、なかなかうまくいかないものです。