産経新聞の「高い高速道路、400円走り放題に 元トヨタ副社長ら「定額制」提言、二地域居住しやすく」と「高速道路「休日千円」は失敗だったか 麻生政権で経済効果8千億円、「定額制」の社会実験」という記事によると、現在の半永久的に有料という形と、以前民主党が掲げていた無料化という形以外に、定額制という案が提案されているとのことです。

現行の距離に応じて料金が変わる距離性をやめて、400円程度の定額で走り放題とするということなのですが、400円という金額が妥当かどうかは別として、定額制というのは悪くないのではないかと思います。無料と定額でも有料なのとでは大きな違いがあって、有料にすると料金を徴収するシステムが必要になる一方、有料であれば無駄な利用が抑えられるという長所があります。コンビニなどのレジ袋がわずか2,3円でも多くの人が使わなくなっているのですから、数百円による効果はばかにならないでしょう。

また、定額制というのでも1回の利用ごとに支払うのではなく、1日ごと、あるいは1月や1年ごとに支払うという形も考えられるでしょう。定額制にすることで出口料金所を無くすことができると記事に書かれていますが、1回ごとの課金でなければそもそも料金所を無くし、スクラッチカードをコンビニなどで買ったり、ウェブで支払ったりということもできるようになります。抜き打ち的な取り締まりがあったときにもし有効な支払履歴がなければ高額の罰金が課せられる、というヨーロッパの公共交通機関と同様の仕組みですが、日本人には向かないということがあるでしょうか。

さらに1回毎の課金でなければ、途中の乗り降りも自由にできるようになるので、わざわざサービスエリアなどを整備する必要もなくなりますし、高速道路周辺の地元経済も活性化されるのではないでしょうか。

反対勢力は他の交通機関との競争が不公正になるというようなことを言っているようですが、国民に不要な負担を強いてまで支える必要があるならば、補助金をだすか、いっそ公有化したら良いのではないでしょうか。無駄な経路を通すことで潤っている人もいるのかもしれませんが、さすがにそんな人たちのことまで私の知ったことではありません。国を動かしている人たちには、国民全体の利益を第一に考えてほしいものです。