お値段以上。
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Appleから「耳からうどん」ことAirPodsが発表されたのは今から3年前のことですが、当時はあまり一般的でなかった左右分離型のBluetoothイヤホンもそれ以来急速に普及し、今では各社から競合製品がいくつも販売されています。これはiPhoneからイヤホンジャックが無くなってしまったということが大きく影響しているのも間違いなく、私も出先で充電しながら音楽を聴くということができず、これには不満を感じつつありました。

しかし、iPhoneとの相性を考えるとAirPods以上の体験が得られるものはないのではないかと思うのですが、私はインナーイヤー型は音質的に好みではないため購入してきませんでした。また、中途半端な製品を買って不満を感じながら使用するのも嫌だったので、数多の安価な中国製品を購入することも避けてきたのですが、Bluetoothスピーカーで定評があり、我が家でも次男が購入して満足しているAnkerの製品であれば高い満足感が得られるに違いない、と購入してみることにしたのでした。

ということで最初に注文したのは実は第2世代Soundcore Liberty Neoという製品だったのですが、それが届く前の注文した翌日に上位機種であるSoundcore Libertyが発売というメールが届いたので、急いでキャンセルしてSoundcore Libertyを購入したのでした。

最初は低音が鳴らずに軽く安っぽい音だと思っていたのですが、シリコン製のジャケットを取り付けてみるとしっかり鳴るようになって安心しました。もちろんFitEarには到底敵いませんが、定価7999円、最初の1000台にはAmazonのポイントが20%分の1600pt付与されるということなので実質6000円少々ということを考えると、十分すぎる音質です。先日は飛行機に乗る機会があったので機内でも使用してみたのですが、主翼のすぐ後ろという騒音的に厳しい座席でも十分に聞くことができました。なお、私が搭乗したのはWi-Fi装備のあるB737-800だったので問題ありませんでしたが、旧世代の機体ではBluetoothも使用できないので注意が必要です。

また、この製品の売りの一つは最大100時間持つというバッテリーです。イヤホン本体では最大8時間で、充電ケースの容量を加えると100時間ということなので、厳密には100時間連続して使えるわけではないのですが、さすがにそれを問題視する人はいないでしょう。15分の充電で2時間再生できるようになるということなので、仮に聴いている途中で切れてしまったとしても、ちょっと休憩するくらいの時間でまた聴くことができるようになるわけです。充電ケースは3つのLEDでバッテリー残容量を表示してくれますが、これを見て減っていたら充電する、というようなペースで通常は十分でしょう。なお、私は日常的に使っているというわけではないので、まだ減っているところを見たことがありません。

以前のBluetoothは不安定さに呆れるほどだったものですが、この製品はBluetooth 5.0に対応しているということなので、iPhoneとの接続は非常に安定しています。音飛びのようなものも今のところ経験していません。しかし少々の遅延があるので、ゲームや動画を見る場合には若干のラグが気になるかもしれませんが、慣れてしまえば問題ないレベルかも知れません。

ということで今もSoundcore Libertyで音楽を聴きながら書いているのですが、たとえ机に座っている場合でもケーブルから開放されるということがこれほど楽なものなのかと、感動的ですらあります。それでいて音質的には有線接続の場合に対して何ら遜色ないとなれば、もうずっとこれでいいかも…となってしまいますね。