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涙そうそう (2006年の映画)

沖縄にもまた行きたい。

相変わらず長澤まさみ出演作品を漁るように観ている私ですが、今回は映画「涙そうそう」です。「涙そうそう」といえば森山良子作詞、BEGIN作曲による楽曲で、夏川りみによるカバーも有名な名曲ですが、この歌の歌詞をモチーフに映画化した作品とのことです。森山良子が若くして亡くした兄を想って作った歌だということで、歌詞を見てみると確かにそのような内容になっています。

涙そうそう

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映画の舞台となっているのは沖縄県那覇市で、自分の店を持つことを夢見て必死に働く兄、新垣洋太郎と、高校進学を機に離島から本島の兄の元へとやってきた妹、カオルの物語です。洋太郎は妻夫木聡が演じており、その可愛い妹の役が長澤まさみということになります。二人は幼い頃に父が失踪し、母を亡くしたために並の兄妹以上に固い絆で結ばれています。

南国沖縄ということでエキゾチックで開放的な雰囲気の映像になっていて、非日常感があります。普通であればかなりジメジメした感じになってしまいそうなものですが、これが悲壮感を和らげることになっているのかもしれません。私も一度だけ沖縄に行ったことがありますが、日本でありながら本土とは違う独特な感覚がありますね。本作にも登場するA&Wなどもその一因ではないかと思います。他にもこの映画には沖縄ならではという場面が多々ありますので、そのような一種の異国情緒を味わうのもよいのではないでしょうか。

撮影当時は長澤まさみも19歳になるかどうかというところだったはずですが、この時点ですでに10本以上の映画に出演し、半数以上で主演あるいはヒロインという役どころで、本作でも可愛いだけではなくその演技力を存分に発揮しているのではないでしょうか。一方の妻夫木聡の方も同じようにすでにキャリアを積んだ状態であり、演技に何ら問題はないのですが、必死に働いていると言う割にはきれいすぎるというか、線が細いようにも思えました。あと気がかりだったのは、沖縄の方言は微妙なアクセントが難しそうですが、うまくできているのかどうかです。たまにドラマなどで関西弁がちょっとおかしい、とネイティブでない私でもわかるくらい変な人がいるので、気になってしまいました。

ラフ ROUGH (2006年の映画)

冒頭のツインテールもなかなか。

この日曜日の朝、ある映画を観ようと思って自宅から45分ほど歩いて映画館まで行ったのですが、なんとカバンの中に財布が入っておらず、チケットを購入することができないので仕方なく自宅に引き返しました。しかし、私は吹き替えよりも字幕の方が好きなのですが、字幕版は朝のその1回しか上映されていないのでもう観ることができませんでした。もう来週には終了してしまう可能性が高く、その場合には自分のミスを棚に上げてこの作品には縁がないのだろうと思って諦めることにします。

そんなわけでなんとなく消化不良というか、気持ちのやり場がないのでなにか軽い映画を観よう、ということで選んだのがあだち充原作のマンガ「ラフ」を実写映画化した「ラフ ROUGH」という2006年の映画です。この作品のレビューでは、「この作品の見所は長澤まさみのハイレグ水着姿」なんて酷い言われようですが、水着はともかく若い頃の長澤まさみが観られるならこの日はそれで十分でした。

ラフ ROUGH

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本作は長澤まさみと速水もこみちのダブル主演とされていますが、速水もこみちにとっては初主演作だそうです。速水もこみちといえばほとんどオリーブオイルの人というような印象になってしまっていますが、演技もサラッとしていますが決して悪くはありませんね。また、水泳選手にしては若干上半身の筋肉が足りないような気がしないでもないものの、背が高く筋肉質な肉体で貧素な感じはまったくありませんでしたが、本作のために鍛えたのでしょうか。

作品自体は楽しめないことはなかったのですが、シナリオがちょっと雑で設定がよくわからないところがありました。特に、なぜ最初に圭介が亜美にそこまで憎まれているのか、一応説明らしきものはあるのですが、少々不自然な感じでした。また、顧問の先生役の八嶋智人がおどけた演技なので最初はなんだかなあと思っていたのですが、そういえばあだち充のマンガってこんな感じだったかもしれないと思い直しました。決してシリアスな作風ではないので、これで良かったのかもしれません。

ただ、やはり救われるのは長澤まさみの可愛さがあるからでしょう。10年以上経ってこう言われるのが本人にとってどうなのか分かりませんが、光って見えました。「モテキ」も良かったのですが、女子高生役も良いです。でもハイレグは余計ですね。

君の膵臓をたべたい (小説と実写映画)

どちらが良いでしょうか。

先日読んだ「世界の中心で、愛をさけぶ」のレビューの中に、「キミスイが第二のセカチューと形容されがちだがキミスイの方がピュアな恋愛(青春)を描いており個人的には好きだった。」というものがあってちょっと気になっていたのですが、「君の膵臓をたべたい」を読んでみることにしました。この作品は最近実写映画やアニメ映画にもなっていて私も知っていたのですが、例によって天の邪鬼な私は流行りものを避けてしまっていたのでした。

君の膵臓をたべたい

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病に冒され死に瀕する人気者の女子クラスメイトと平凡な主人公の男子高校生という設定はセカチューと共通するものですが、その雰囲気は大きく異なります。セカチューの方は重苦しい雰囲気が常に漂っていましたが、本作では膵臓の病気で余命一年という桜良(さくら)が明るく振る舞っているだけでなく、主人公の春樹が淡々と接しているためか、それが良いかどうかは別として、少なくとも桜が元気なうちは悲壮感は感じられません。

この作品は文章としては春樹の一人称で語られているのですが、相手に呼びかけられるときは名前ではなく、「【秘密を知ってるクラスメイト】くん」であるとか「【地味なクラスメイト】くん」、「【仲良し】くん」というような表記になっています。最初はこれをどう捉えたら良いのか分かりませんでしたが、そのようなニュアンスを込めて名前で呼びかけているということなのだろうと解釈することにしました。

果たしてセカチューより良かったかというと、私自身の好みとしてはセカチューに軍配が上がります。時代設定が私の青春時代に近かったということもありますが、本作はやはりちょっと軽いというか、より若者向けのように感じました。とはいえ、悪くはなかったのでせっかくAmazon Prime Videoで無料で観られるようになっていたので、実写映画の方も観てみました。

君の膵臓をたべたい

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この作品はかなり原作に忠実に映画化されているように感じましたが、原作には登場しない大人になった主人公の思い出として描かれるというのもセカチューと共通です。その大人になった春樹を演じているのは小栗旬なのですが、地味な春樹を素朴な感じで演じていてとても好ましかったです。また、桜良役は浜辺美波ですが、彼女も東宝シンデレラオーディション出身というのはセカチューの長澤まさみとの共通点ですね。なお、私は原作で特徴的な表記になっていた春樹の呼び方が映画でどうなっているのかにも興味がありましたが、これは普通に「君」でした。さすがにどうしようもないですね。

ところで、実はWikipediaのページはネタバレになっていて、核心であるべきことがズバリ書かれてしまっています。私は原作を読み進めている途中でうっかりこれを見てしまってかなりがっかりしたので、皆さんには気をつけていただきたいと思います。Amazonのレビューでも書いてしまっている人がいますが、そこがこの作品の一番のポイントであるのに、それを安易にばらしてしまうというのはどうなのでしょう。本来、レビューというのは購入を迷っているような人が参考にするためのものではないのでしょうか。私も今後は本を読み終わるまで、映画は観終わるまでWikipediaは見ないようにします。