これを観て林業に携わりたいと思うかどうかは…
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私はつい最近までほとんど邦画も観ていませんでしたし、テレビも見ないので知らなかったのですが、今回観た「WOOD JOB! 〜神去なあなあ日常〜」の主演である染谷将太というのは子役出身で非常に多くの作品に出演しており、来年の大河ドラマ「麒麟がくる」では主人公明智光秀の宿敵となる織田信長を演じる予定であり、さらに2015年にはあの菊地凛子と結婚している、と公私に渡って大活躍する今をときめく俳優だったのですね。そんな人物を知らなかったとはまったく恥ずかしいことです。

本作は大学受験に失敗した主人公の平野勇気が、偶然見つけた林業研修生の募集パンフレットの写真に惹かれて申し込み、その一年間の研修を通じて林業と田舎暮らしと格闘し成長する様子を描いたものです。勇気は最初は舐めた態度で観ている方もイライラするほどですが、様々な出来事があって彼も大きく変わることになります。また、長澤まさみが演じているのがパンフレットに載っていたその人、直紀というわけで、最初は取り付く島もないという態度ですが、それにも理由があって…ということです。

都会の若者がいきなり携帯電話も通じないような山奥の集落で一年間も過ごすとなると、相当なストレスではないかと思いますが、林業というのも日本に無くてはならない産業の一つです。林業が盛んな地域というのは必然的に過疎化が進むような田舎になってしまうでしょうから、若い世代が少なくて高齢化が進んでしまっているのではないでしょうか。この映画のような林業研修というのは現実にも行われているのでしょうが、最後までやり通して実際に林業に携わるようにまでなるという人は本当に少ないのでしょうね。

私は例によって長澤まさみ目当てでこの作品を観ましたが、それ以上に林業の魅力を感じることになりました。さすがに私の歳では今から林業に転向というわけには行きませんが、今後は敬意と興味を持って接していきたいと思います。