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ぼくは明日、昨日のきみとデートする (2016年の映画)

宿命なのか。

その後台風19号は東日本に大きな爪痕を残したものの、都心では首都外郭放水路などが威力を発揮して大規模な災害を防ぐことができたようで、公共土木事業の重要性が再認識されたのではないでしょうか。「コンクリートから人へ」などというのは平時に弛んでいるこそ言える戯言であり、平時にこそ備えておかなければならないと私も再認識しました。しかしながら、上流の長野県などでは堤防が決壊するなどして甚大な被害となったようですので、一刻も早く安全が確保されて、通常の生活に戻ることができるよう祈ります。

そんな話をしながらも、私自身は自宅で映画を観ながら台風が過ぎるのをただ待っていたわけですが、他に何をする気にもなれず、1日に3本も観てしまいました。その1本が先に書いた「ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど」で、もう1本は「おっぱいバレー」だったわけですが、これについてはあまり書くこともないので特に触れません。そして最後に見たのが「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」なのですが、最近こういう長いタイトルの映画が多くて覚えられません。

ぼくは明日、昨日のきみとデートする

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本作は七月隆文による同名の小説を原作としているのですが、原作と同じく京都の叡山電車沿線を主な舞台にしており、京都らしい風景を楽しむことができます。この叡山電車の車内で主人公の南山高寿はある女性に一目惚れをし、宝ヶ池駅で降りたところを追いかけて声を掛けるのですが、色々と不思議なところのある彼女には大きな秘密があるのでした。といっても、どのようなことなのかはタイトルでもなんとなく察しがつくのではないでしょうか。

しかし当人にしてみれば突拍子もない話で、観客に対しても納得できるような説明はなく、とにかく信じるしかない、SF的な味付けではありますが、かなりファンタジーのような話です。この手の仕掛けのある映画も結構あるような気がしますが、SF好きな人だけでなく一般的に受け入れられるようになっているのでしょうか。まあ「竹取物語」にも通じるものがあるので今に始まったことではないのでしょうね。

そんなおとぎ話的な設定ではありますが、一旦それを受け入れてしまうと考えれば考えるほど悲しい物語になっていて、私も後半はたびたび目頭を熱くしてしまいました。あのときに彼女がどういう気持だったのか、主人公に成り代わって後で考えてみると、とてもやりきれない思いになってしまいます。主人公もこれを受け入れて大きく成長することになるのですが、観る側としても単なる恋愛映画以上に考えさせられるのではないでしょうか。

そして最後には見たいと思っていたものを見せてくれたので、私は満足できました。これを蛇足と感じる人もいるでしょうが、これがなければわだかまりのようなものが多すぎますので、すっきり終わるためには必要なものではないかと思います。

ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど (2017年の映画)

ますます台湾に行きたくなりました。

今、関東地方では台風19号が猛威を奮っていて、気象庁も「これまでに経験したことのないような大雨」「何らかの災害がすでに発生している可能性が極めて高く」という特別警報を出すほどの大変な状況になっているようです。私の長男と両親や弟家族は東京に住んでいるのでちょっと心配ですが、私の住む播州地方はかすめていった程度で夕方まで雨が降り続けたものの特に大きな被害はなかったと思います。とはいえ、さすがの私も出歩く気にはならないような雨だったので日中は自宅で映画を観ておとなしく過ごすことにしました。こういうときにはAmazon Prime Videoは気軽に観られて本当に便利です。

今日は軽く観られるものが良いと思って邦画を中心に探してみたのですが、ふと目に留まったのがなぜかおすすめに出てきた「ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど」という作品でしたが、軽くあらすじやレビューを読んでみるとちょっと面白そうだったので観てみることにしました。

ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。

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この作品はFacebookで公開されている実話を元にしたものだそうで、日本の文化が好きで大学の日本語科で学ぶリンちゃんこと林薏涵(リン・イーハン)と、日本の会社員モギさんこと茂木洋路という国際カップルの馴れ初めを描いたものになります。作品中でもSNSを通じたやり取りが重要な役割を果たしていますが、今はSNSによって出会いや恋愛も国の垣根を容易に越えられるようになってきました。国内で出会い系サイトやアプリなどで結ばれることが一般的になってきたのであれば、言葉の壁さえ越えられるならそれは国内に限る必要がありませんからね。この話の場合には日本語を勉強しているということでしたが、今なら最初は機械翻訳でもなんとかなってしまうでしょう。

ストーリー的にはそれほどドラマティックな展開があるというわけではないのですが、本作では何しろリンちゃんが可愛いのです。演じているのは簡嫚書(ジエン・マンシュー)という台湾の女優さんですが、その彼女自身の大きな目とくるくる変わる表情の魅力もさることながら、どことなく素朴な感じと、中国語独特な台詞まわしが容姿とギャップがあっていいのではないかと思います。彼女のほかはモギさんの父親役として蛭子能収が出演しているものの、それ以外は日本の有名俳優は出演していませんが、そんなことは作品の出来にはまったく影響ないようです。むしろ作品にその俳優の色が付いてしまわない分良かったかもしれません。

撮影は台湾と日本の様々な有名観光地で行われていて、日本人にとっても台湾人にとっても互いに訪れたくなるような映像になっているのではないでしょうか。私も何年も前から台湾には行ってみたいと思っていながら未だ叶っていないので、ぜひとも近いうちに訪問したいという気持ちがますます高まりました。リンちゃんのような女の子との出会いを期待しているわけではありませんが。

潔く柔く (2013年の映画)

共学への憧れ…

小説や漫画でヒットしたものを映画化するというのはよくあることですが、その際に大きな障壁となるのが2つ以上の時代をまたぐ場合の処理でしょう。今回観た「潔く柔く」も同名の漫画作品の最終章カンナ編を映画化したものとのことですが、その作品の設定上この問題は避けて通ることができなかったのでした。

この映画は2013年の作品ということですから、撮影当時すでに長澤まさみも25歳だったはずですが、本作では高校生時代の主人公らも描かねばならず、そこで役者本人らを使わないわけにもいかない微妙に近い過去の話なので、女子高生役の長澤まさみを見ることができます。25歳で高校1年生の15歳の役を演じるというのはちょっと考えただけでも無理があるように思えますが、そこはさすが女優・長澤まさみですから、あどけない笑顔を作ったりしてそれほどの違和感は感じさせません。とはいえ、こんな落ち着きのある高校生がいたらクラスでもちょっと浮いてしまうでしょうが、どうせこんな美人がクラスにいたらやっぱり浮くので同じことですね。年齢的なところは現代なら金さえかければCGでなんとでもなりそうな気がしますが、それは女性としてのプライドが許さないかもしれません。

潔く柔く きよくやわく

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ということで、Amazon Prime Videoに最近入ってきたらしいこの作品を見つけて早速観てみたのですが、私にとっては長澤まさみが主演しているというだけで観る価値があります。ただ、一般の方が観てどう感じるでしょうか。

長澤まさみが演じる主人公の瀬戸カンナは高校生時代にトラウマとなる出来事があって、恋をすることができずにいます。そしてあまり良い出会い方をしなかった岡田将生演じる赤沢禄もまた幼少時代の心の傷を抱えており、そういう二人がそれぞれの過去を乗り越え…というような話ですが、まあ当然ですが最終的にはハッピーエンドとなります。

本作ではロケ地が広島県、愛媛県、そして神戸市と西日本に寄っていて、鞆の浦をはじめ私が見たことのある景色がいくつか出てきたのも楽しかったところです。なんでもない路地のカットでも「あそこだ!」とわかるものですね。逆に、今まで行ったことがないところでもロケ地を巡ってみてから改めて映画を観てみると、自分がその世界に行ってきたかのように感じられて楽しいでしょうね。それがいわゆる「聖地巡礼」の楽しみなのかもしれません。

ということで作品についてほとんど何も語っていませんが、一つだけ。自転車に乗りながら携帯電話を弄るのはやめましょう。