まさにオオカミ少年のよう…
私の職場では毎週水曜日と金曜日が一応「定時日」ということになっているので、今日は残業せずに早く帰宅したのですが、そろそろ夕食かなという頃に自宅マンション廊下の非常ベルが鳴り始めました。しかし、築20年ということで老朽化が進みつつあるマンションなので、毎年梅雨時になると自動火災報知器の誤動作が多く、「また鳴ってるよ」くらいの感じで気にせず夕食を食べ始めました。
非常ベルを止めるためには管理人室にある監視盤を操作する必要があるのですが、その管理人室の鍵は管理組合の持ち回りの正副理事長が持つことになっています。そういうわけで私たちがあーだこーだと騒いでも止めることはできないので、いつか止まるだろうと待っているしかないのですが、今日はなかなか止まりません。子供達も「うるさいなあ」などと言いながら食事をしていると、今度は消防車のサイレンの音が聞こえてきました。まさかうちに来るわけではないだろうと思っていると、マンション下の交差点の方から「左へ曲がります」との声が…ベランダに出て下の方を見てみると、確かにこちらに向かってきて、ついにマンション前に止まるではないですか。
もしもどこかの部屋が家事になっているのだとしたら、落ち着いて食事なんてしていたら消防士にどやされかねない、ということで、とりあえず廊下の様子を見てみようとちょっと出て行ってみると…きな臭い。これは一旦外に出てみた方が良さそうだということで家族で慌てて下に降りていくと、119番通報したらしき住人が事情聴取を受けていました。
「消防隊員が調べに行っています。」ということなのでしばらく様子を見ていたのですが、外から見る限りどこにも火の手や煙は見えません。この時点でまあ何でもないだろうとは思っていましたが、結局「誰かの焼き魚の煙に報知器が反応したのだろう」ということで落ち着いてしまったので、それが分かったところでさっさと自室に引き揚げ、食事の続きを始めました。
本当の火災であればこんな悠長なことをしていてはただでは済みませんが、何しろ誤報の多い報知器なので全く当てにならず、ほとんどの人が無視を決め込んでしまっています。今回も消防車が来ているにもかかわらず部屋から出てこない人がほとんどで、せっかくの報知器が全く役に立っていないどころか逆に危険なのではないでしょうか。次回の管理組合の総会の時には問題提起した方が良さそうです。
まあ自宅に消防車が来るなんていうことは滅多にないことですから、特に次男は本気で心配したらしくちょっとうわずった声になってしまっていましたが、結局何事もなく何よりでした。