ひめか姫路にこれだけ人が集まることはなかなか無いでしょうが…

このあと散々な思いをしたのでずいぶん間が開いてしまいましたが、先週の日曜日は姫路城周辺を会場に開催されている第25回全国菓子大博覧会姫路菓子博2008に家族で出掛けてきました。開幕3日目の日曜日ということで大混雑は免れないだろうとは当然思ったのですが、翌週からはゴールデンウィークが始まってしまいますし、開催は5月11日までなので連休が明けたらもう最後の週末ということでこちらも駆け込みで混みそうで、結局平日でなければいつ行っても混むのではないかと開き直り、天気も良かったので行ってみることにしたのでした。

会場周辺の駐車場は会期中は大型バス専用になっていたり会場に使われていたりでちょっと離れたところでないと車を停めることができず、駐輪場もいっぱいになりそうということで、バスでも良かったのですがせっかくの天気だったので自宅からぶらぶらと歩いていくことにしました。案の定お城が近付くにつれ道路は混雑というより混乱気味でしたが、それを横目にお堀のそばを歩いていると、菓子博にあわせて企画された屋形船が見えてきました。この屋形船のことは知っていたもののどうせまた行列ができていて大変なのだろうと思ったら、あいている便を予約しておいてそれまでの時間は自由になるというものだったので、大人1000円、小学生以下無料という良心価格だったということもあって乗ってみることにしました。20分おきに1便、1便当たり大人7~8人ということなので昼過ぎには全て埋まってしまいそうな感じですが、私たちが行ったときには1時間20分後の便を予約できたのでその間に早めの昼食を摂って待つことに。

順番が回ってきて乗り込んでみると子供の割合が高いこともあって、船上は人数の割にはかなり余裕がありました。屋形船自体は近江八幡の業者から借りたもののようで、手こぎで風流なもの…ではなく、船外機付きではありましたが、静かにトコトコとゆっくり進むのでその船外機を見てしまわなければ特に問題はありません。最近の船外機は4サイクルですし静かですね…それはともかく、地元民でも内堀の水面からお城を眺める機会など滅多にあるものではありません。石垣しか見えないようなところも多いのですが、その石垣を間近に見ることもなかなかありませんし、橋をくぐったり普段は味わえない絶景スポットからお城を眺めたり、予想外にかなり楽しむことができました。惜しむらくは桜の咲き乱れる季節であればさらに…ということくらいでしょうか。ぜひ今後は通年楽しめるものにしてもらえないものかと思います。

ということで、屋形船に乗り終わったところでおもむろに菓子博会場へと向かったわけですが…遅すぎました。入場ゲートではチケットを切るお姉さんが一人一人に「パビリオンは2時間待ちなどになりますがよろしいですか?」と聞いてくれてはいたのですが、ここまで来て引き返す人などいるわけもなく、そのまま入ってみると本当に沢山の人がいて確かに2時間待ちになっています。最初から2時間待つのは辛いのでどこか空いているところはないものかとうろついてみると「お菓子の工場」というのが90分待ちと比較的マシに見えたので並んでみました。しかし、結局待ったのは15分程度で中へ入れてしまい、どうなっているのかと思っていたら中も何とも言えず…ちょっと看板に偽りありではないでしょうか。

これでかなりガックリは来たものの、待ち時間の表示も全く当てにならず、始まったばかりなのでだいぶ長めになっていることがわかったので、次は120分待ちにもひるまずに「チョコレート地球儀」を見てみたいという長男の声で「兵庫のお菓子館」に並んでみました。結局これも並んだのは40分くらいだったかと思いますから、USJで慣れていた我が子らには並ぶこと自体は苦痛ではないものの、そのあとに来るものがどうもいただけません。まあ兵庫県民に兵庫のお菓子を並べてみせられたところで「あれは食べたこと無いな」くらいのものなのは仕方ないかと思いますが、もうちょっとディスプレイに工夫が凝らせないものでしょうか。あれは本当にただ並べただけです。まあお目当ての地球儀は予想以上の大きさだったのでそれなりに「スゴイ」というのはありましたし、「お菓子の工場」よりは格段にマシでしたが。

またこの奥には「世界のお菓子づくりの道具たち」というのがあるのですが、本当はこういうものをもっと力を入れて見せるべきなのではないでしょうか。まあ製菓業界の展示会なので趣旨からは外れてしまうのでしょうが、製菓業に興味を持たせるということも重要なことなのではないかと思います。

結局ここですっかり力尽きてしまい、そそくさと会場をあとにしてしまったので他の展示は全く見ていないのですが、「これで2000円も取っていいのか!」というのが正直な感想ですね。行く前は「デパートの物産展の大規模な有料版みたいなものだろう」と言っていたのですが、そんなものだった方がどれだけ楽しめることか…そもそも物産展が大規模になるだけだったら有料になることもないでしょうけどね。

まあこれもあまりに混んでいたからこう感じたのであって、空いている日に行った人は全く印象が違うのかもしれません。これから行く予定だったという人はこんな感想を読んですっかり萎えてしまっていることでしょうが、とりあえず土日祝を避ければ大丈夫…かもしれません。少なくとも屋形船だけでも乗る価値はあります。