The King’s Man

結構重いです。

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未だオミクロン株には不安がありますが、日本のCOVID-19感染者数は諸外国とは桁外れに少なくなっていますし、病床使用率もかなり低いレベルに抑えられていて、いわゆるウィズコロナ、ポストコロナもそう遠くないのではないかと期待したいところです。そんな状況で映画が続々公開されているので、嬉しい悲鳴を上げている人もいるかも知れません。

どうも最近は続編やリメイクばかりのような気がしてしまいますが、今回観た「キングスマン:ファースト・エージェント」も「キングスマン」シリーズの最新作で、機関誕生にまつわるエピソードを描いた前日譚となっています。舞台となっているのは第一次世界大戦前夜の1914年頃で、史実を微妙に交えたフィクションとなっています。日本では戦争というと第二次世界大戦での敗戦が強烈過ぎて第一次世界大戦について語られることはあまりなく、私もよく理解していないところがあるというか断片的な知識しかありませんが、詳しい人はより楽しめるのではないでしょうか。

このシリーズもMarvel Comicsが原作ということですが、イギリスの組織を中心に描いたスパイ・アクション作品となっているので、「アベンジャーズ」などとは一線を画した独特の雰囲気を持ったシリーズとなっているように思います。本作の原題は”The King’s Man”となっているので「あれ?」と思ってしまいましたが、シリーズ最初の作品は”Kingsman: The Secret Service“というタイトルで、Kingsmanは一語でした。今作は「王に仕える人」という意味合いをもたせたちょっと洒落たタイトルになっているということですが、これを邦題に活かすのはやはり難しいですね。

前作までとは設定上の年代に開きがあることもあってだいぶ趣が変わっているのですが、強く感じられたのは戦場の過酷さ、戦争の悲惨さ、一般個人の無力さといったものでした。まだ観ていない人にはスパイ・アクション作品には似つかわしくないものに聞こえるかもしれませんが、観れば誰でも感じることかと思います。100年前の戦闘と今どきの戦闘とはまったく別物だとも言うでしょうが、根本的なところは一緒だと思うので、この作品を観てもまだ戦争をけしかけるような言動を取る人は感性が異常なのか、想像力が足りないのかではないでしょうか。

ということで一部後味の良くないところもありますが、シリーズものでありながら趣向を大きく変えたことが功を奏している、なかなか良い作品になっているのではないかと思います。

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