今日7月3日、20年ぶりに日本の紙幣が切り替わり、新しい紙幣が発行されました。改刷されたのは一万円五千円千円の3種類の紙幣で、2004年以降は増刷されていないという二千円札は残念ながら今回も対象外となってしまいました。

今日は銀行に新紙幣を入手しようという人の行列ができたそうですが、これからいくらでも手に入るはずのものをいち早く手に入れたいという人の気持は、新しもの好きの私にもよくわかりません。と言いながら、手元の現金が少なくなってきたけれどどうせ下ろすなら今日にしよう、と思って銀行のATMで引き出してみたのですが、もちろん旧札でした。銀行には事前に配ってあって、それを流通させるのが今日ということなのかと思っていたのですが、日本銀行から出荷されるのが今日だったということは恥ずかしながらつい先程知りました。

おそらく単に見慣れないだけのことなのでしょうが、新しい紙幣のデザインが安っぽいというようなコメントがチラホラ見られます。その印象を与えている大きなものは大きくゴシック体で書かれた金額の数字なのではないかと思いますが、視認性は良くわかりやすいのではないでしょうか。

しかし、ふんだんに盛り込まれた偽造防止技術は世界の最先端を行くものでしょう。特に目を引くのは3Dホログラムで、紙幣に使われるのは世界初ということですが、こんなものが紙幣に使われるほど大量に使われるものになるとは思いませんでした。しかしながら、一度本物を見ていたら、おそらくその後の真贋判定はだいぶ楽になりそうですし、偽造するにしてもかなりのコストが掛かりそうなので、効果的なものと言えるのかもしれません。

なお、最近私はできるだけ現金は使わないようにしている、というか電子マネーが使えるなら優先的にそちらを使うようにしていますが、この流れはやはり今後も進むということで、今回が最後の改冊だというようなことも言われているようです。20年後を予想することは容易ではありませんが、果たして20年で現金が使われなくなるまでのことになるでしょうか。いずれはそもそも「現金」というものが電子化されるようなことになったりするのかもしれませんが。