五十の手習い?
🇫🇷

このコロナ禍で外出しにくくなったりリモートワークになったりで、自宅で過ごす時間が長くなっているという人が多いのではないかと思いますが、そうしてできた時間を有意義に活用されているでしょうか。料理や工作など新しい趣味を見つけたという人も少なくないようですが、私の場合はどういう風の吹き回しかフランス語なんぞを学び始めてしまいました。

どうしてフランス語なのかというのは大したきっかけがあるわけではないのですが、英語はもうある程度できるようになったし、新しい外国語でもと思ったときに役に立ちそうなのは中国語ですが、感じを覚えるのが大変だしちょっとありきたりだし、英語に近いほうが覚えやすいかなということと、なんとなくオシャレだし、というくらいです。

どうやって学習しているのかというと、もちろん語学教室に通っているというわけでもなく、本で勉強するというのもなかなか頭に入ってこないので、Duolingoというインターネット上のサービスを利用しています。これはウェブサイトやスマホアプリを通じて利用できるもので、もちろん有料会員サービスもあるのですが、広告を見ることで無料でも一通りの学習はできてしまいます。有料会員になると広告が表示されなくなる他に、追加のレッスンやレッスンのスマートフォンへのダウンロードなどの特典があるようです。私は今のところ無料で利用しているのですが、だいぶ気に入っているので料金を支払ってもいいとは思っているものの、年末の大幅割引セールで入会し損ねたので二の足を踏んでいるところです。

このDuolingoというのはCarnegie Mellon UniversityDr. Luis von Ahnが初めたプロジェクトだということで、様々な言語で様々な言語を、先に書いたとおり無料で学習することができます。残念ながら日本語では今のところ英語と中国語しか学習できないのですが、英語からだと36もの言語を学ぶことができ、その中にはクリンゴン語まで含まれています。したがって私も英語でフランス語を学習しているわけですが、学んでいるといかにこの2つの言語が近いかが実感され、非常に学びやすいように思います。

Duolingoでは英文のフランス語訳やその逆、フランス語の聞き取りなどを、低いレベルでは選択式、高いレベルではタイプ入力で回答したり、マイクで実際に発音したりと様々なタイプの問題が、単元ごとにシチュエーションに合わせた単語で出題され、また単元が進んでいくと文法も高度になっていくようになっています。

良くできているのは講座をこなすごとにもらえるポイントによって学習している人同士が競い合うようになっていることから、毎日少しずつでも続けていけるような工夫がされていることで、語学は継続することで身につくものですから、これは非常に重要なポイントだと思います。私はこれまでに2ヶ月ちょっと続けているのですが、今のところ毎日欠かさず少しでも進めていっています。

また、一度やったらそれで終わりということではなく、日が経つとまた同じ単元の復習を促すような仕組みになっているところも良くできていて、忘れそうになった頃に繰り返し学習することでしっかり身につくようになっているのも良くできているところです。

最初に講義のようなものはなくいきなり問題から始まるので最初はわけがわかりませんが、習うより慣れろ方式で少しずつ身についていくのが不思議なもので、しばらく経って振り返ってみると、ちょっと前にはさっぱりわからなかったはずのフランス語の文がいつの間にか読めるようになっていることに気づきます。この年になっていきなり新しい言葉が覚えられるのだろうかと思いながら試しに始めてみたのですが、やはり単語を覚えるのは苦労しますがしばらくやってみる気になりました。

フランス語に関していえば英語以外の印欧語族で悩まされるのがですが、ドイツ語のように中性がないだけまだ覚えやすくて助かります。ただ、動詞などの変化はやはり複雑で、忘れがちなのが二人称単数の動詞にsが付くことです。しかもこのsは発音しないことが多いので覚えにくく、私はこれで不正解になることが多いです。ほかにも母音のない文字は発音されないことが多いので聞き取りが難しかったり、音は4つくらいしかない文なのに書いてみると20文字くらいあってびっくりすることがあるというのが私が今のところ感じるフランス語の特徴です。しかし実はまだ現在形しか学んでいないので、この先どんどん複雑になっていくはずなのですが、大丈夫でしょうか。

ということで、フランスに遊びに行けるのはいつになるのか、今の状況ではさっぱりわかりませんが、その時までにちょっとは使えるくらいになっているといいのですが…