私は毎日必ずコーヒーを飲み、週末は美味しいコーヒーとのひとときを求めて出かける、大のコーヒー好きと言っていいと思います。すっかりカフェイン中毒で、1日コーヒーを飲まないと激しい頭痛に悩まされるというのは問題ではあるのですが、だからといってデカフェでは選択肢が限られてしまうので満足できません。とはいえ、豆の種類とその味がわかるようになってきたのはここ数年のことで、それまではベリーの風味とかチョコレートの香りと言われても何のことやらという感じでした。

ところで、バーガーのパティにプラントベースの代替肉があるように、コーヒー豆にも農業廃棄物を使ってコーヒーの風味を再現したAtomo Coffeeというものがあるそうです。この会社にはサントリー出資しているということですが、Starbucksのお膝元ワシントン州シアトル発のスタートアップとのことです。

FAQによれば原材料は

  • デーツの種
  • ヒマワリの種の抽出物
  • ラモンの種
  • 果糖
  • 豆のタンパク質
  • きび
  • レモン
  • グアバ
  • 脱脂フェネグリークシード
  • カフェイン
  • 重曹

とのことで、自然由来のものだけを使ってコーヒーのアロマを再現しているのだそうです。カフェインをわざわざ入れているようですが、となるとデカフェを作るのも簡単でしょうね。

本物のコーヒー豆の場合は生育に適した土地が限られていて、人海戦術で収穫する必要があったり、収穫後の処理に手間がかかったりといったことで、世界的に貧しい地域から搾取するような形になってしまっているところもあるようです。逆に、ハワイのコナコーヒーはかなり高価なものとなっていますが、これはアメリカの人件費が高いことが原因ということで、それはつまりコーヒーの本来の適正価格がそれくらいだということになるかと思います。

このような問題もAtomo Coffeeでは解決されるのでしょうか。コーヒーというのは嗜好品なので、味が良くなければどうしようもないと思いますが、アメリカ国内のみのようですが直販ではすでに購入できるようなので、私もいつか試してみたいと思います。350gで$21.99なら、円安を加味してもちょっとまともなコーヒーくらいの価格ですね。