黒コッペ

黒コッペこれは長生きしています。

私が小学生の頃、学校給食の主食はソフトめんなど特別メニューを除けばパンだけで、ご飯が出るようになったのは卒業した翌年からでした。多くの日がコッペパンでしたが、黒糖入りの黒パンや揚げパン、きなこパンという時もあり、とても嬉しかったのを覚えています。またある日、黒パンの入ったケースを誰かが床にぶちまけてしまった日があって、この時はさすがに処分してしまうと皆食べるものがなくなってしまうので、消毒ということで給食室で焼いてもらって食べたことがあり、特別美味しく感じたものです。今ならどこかのモンスターが飛んできそうですが、古き佳き昭和の出来事です。

そんな当時の黒パンとは大違いで、しっとり柔らかく美味しい黒糖入りコッペパンにミルク風味のクリームを挟んだのがフジパン黒コッペという製品です。私はこれも大好きで、たまにおやつに買って食べているのですが、先日珍しく、いつもはしないのに残業前の空腹を満たそうとこれを買って食べた日、帰宅してみると家にもあり、ゴミ箱にはさらに2つの空き袋がありました。訪れた義妹が偶然「ハマっている友人に教えてもらって食べたら美味しかったから食べてみて」と買ってきてくれたのだそうです。どうやら好きなのは私だけではなく、地味ながら息の長い人気商品となっているのですね。

「懐かしいのに、新しい。」「富士的懐古ISM」などというコピーがウェブサイトや製品パッケージに書かれていますが、たしかに懐かしいようで洗練された製品になっています。昭和30年代のヒット商品を復活させたものだということですが、当時のものはこんなにしっとり柔らかなパンの生地ではなかったでしょうし、クリームもこんなに滑らかなものではなかったでしょう。こういう、古いものを大切にしつつ、新しい技術でさらに価値を高めている、というのはとても良いと思います。しかもそれが100円前後で変えてしまうというのですから、良い時代です。

ちなみに私と長男はこの製品を見ると次男が骨折した時のことを思い出してしまいます。というのは、次男が病院にいる間に二人で近くのコンビニへ行き、そこで買って病室で食べたのがこの黒コッペだったからです。しかしそれを二人ともしっかり覚えているというのは、やはり美味しかったからなのでしょう。その後も時折これを買ってはその度に「思い出すな」などと言っていますが、いいかげんしつこいのでしばらくやめないと怒られるかもしれません。

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