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日本国政府配布の布マスク

もっと敬意があってもいいのでは。
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防御の役には立たないという意味で「マスクでウイルスは防げない」という記事を書いたのが2月のことですが、COVID-19の感染拡大は当時思っていた以上の事態となってしまい、一時期マスクは極度の品薄状態となり、価格も暴騰して50枚入りの使い捨てマスクが8000円もするようになり、必要な人が入手できないような状況になっていました。今ではそれも落ち着いてきて、平時よりはまだ高いとはいえ、1000円台で購入できるようになっているかと思います。

そんな中、「アベノマスク」などとバカにした呼び方をされているのが私は気に入らないのですが、日本国政府により国内全世帯に配布(PDF)された布マスク2枚が私のところにも届きました。このマスクについてもいろいろな批判があるようですが、少なくとも使えないようなものではないと思いますし、一定の意味はあるのではないかと私は考えています。

お世辞にもかっこいいとは言えないマスクですが、使い捨てマスクの供給に影響を与えないようにするため、布マスクにすることは必然だったわけで、迅速に生産して配布するためには凝ったデザインのものにするわけにも行きませんから、給食用マスクのようになってしまうのは仕方のないことでしょう。小さすぎるとも言われていますが、大きかったら大きすぎると言われるだけではないでしょうか。

なぜ全世帯2枚なのかというのも、細かく世帯ごとの人数に合わせて配布していたら余計な時間と経費が必要になりますし、人の集中を避けるためには郵送にするべきだったので、なるべく簡素な方法にする必要があったのではないでしょうか。

汚れや虫の混入しているものがあったというのは残念なことでしたが、海外で急遽生産したものだったので品質管理が行き届かなかったのでしょう。これは完全に受託企業の落ち度と言えますが、これについて安倍首相個人を攻撃するというのはまったく理解できません。そんな細かいところまで首相がチェックすることなどできるわけがないのですから、回収して検品すると言っているのですし、適切に対処できればそれでいいのではないでしょうか。

当初予算が466億円というのが高すぎる、もっと有効な使いみちがあるはずなどとも言われていますが、仮に1人1枚配ったとすれば1枚あたり400円程度ということになり、若干高いような気はしますが、緊急処置であり、送料などを考慮すればそれほど高すぎるということはないのではないでしょうか。全国民に10万円が給付されるための12兆円と、それに必要な経費1458億円を考えれば誤差範囲のようにも思えます。また随意契約であることを問題にしているフシもありますが、こんなときに競争入札などしていたら時間を浪費するだけです。

実際に届いたものを見て私が感じたのはかなり丁寧に作られているということで、これなら400円はかかるかもしれないと思えました。このマスク配布のために身を削った人もいるはずですし、それを無駄にするようなことだけはすべきでないでしょう。私は家にあった使い捨てマスクを洗いながら何度も再使用しており、おそらくこの布マスクを使うことはないので、必要な人がいれば譲ってもいいと思っています。マスクの寄付を募っている福祉団体もあるようなので、そちらへ送ることを考えてみます。

在宅勤務

既成事実はできました。
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COVID-19パンデミックとなっていることがWHOにより宣言される状況となり、世界各国での感染者数と死亡者数は増加の一途となっていますが、なぜか日本ではまだ爆発的な増加には至っていません。これが政府の戦略が優れているためだとは思えませんが、悲惨な状況が報じられる欧米との差は生活習慣の違いによるものなのでしょうか。しかしもちろん日本もいつまでも楽観視していられるわけではないので、遅まきながら政府は4月7日に緊急事態宣言を発出することとなり、それに伴って事業者もそれぞれ対応を取ることとなりました。

私の勤務先では3月の時点から東京都内の従業員は原則的に在宅勤務ということになっていたのですが、それが緊急事態宣言を受けてその対象地域に拡大され、16日に全都道府県に拡大されたことを受けて私の部署でも全員が在宅勤務の指示を受けることになりました。私はそれ以前から職場に行っても大半の時間を自席からSkypeで会議やデザインレビューに参加して過ごすことが多くなっていたため、これなら自宅からでもほとんど変わらないのではないかと思っていて、今週から在宅勤務を試していたので特に問題なくそのまま移行することができました。

しかし在宅勤務なんていわゆるIT系企業では当たり前過ぎて何を今さらということでしょうし、アメリカ駐在中の現地子会社では普通にできていたことなのですが、私の勤務先でできるようになったのはつい最近のことです。それも制度としては働き方改革の一環として在宅勤務が可能となってはいたものの、当初は週1日のみに制限されていたり、環境が整備されていなかったためできることがかなり限定されていたりで絵に描いた餅のように感じていました。しかしこの事態になってみるとその状態から数週間でほぼ全員が在宅勤務可能な状態に持っていけるのですから、やればできるのになぜやらなかったのかと言いたくなってしまいます。とはいえ、IT部門の人たちも今は対応にてんやわんやというところでしょうから、迅速な対応には感謝しかありません。

ということで、私もしばらくの間は在宅勤務を続けることになりますが、幸い私は居間の片隅に自分用の机とPCのスペースを確保していますし、小さな子供もいないので特に問題なくこなすことができるものの、特に若い人たちはそういうわけにも行かないのではないでしょうか。また、先日購入したヘッドセットは会社のノートPCと一緒に持ち帰ってきて、Skypeミーティングに大活躍しています。当初マイクのゲイン調整がうまく行かず困っていましたが、USBオーディオ変換ケーブルを使ってみたところかなりいい具合になったようです。また、作業の効率化のために購入したものが明日届くので、それはまた記事にする予定です。

しかし、古く大きな会社なのでこんなに急速に在宅勤務に移行するようになるとは私もまったく想像しませんでしたが、一度できるとわかった以上、一時的なものではなく、事態が収束した後も継続していけることを期待したいものです。本当は必要なかった、無くてもなんとかなるということが明らかになったものも多々あるでしょうし、COVID-19の影響で日本の社会も良かれ悪しかれ色々変わっていくことでしょうね。

トイレットペーパー品薄デマ

進歩しない人たち。
🧻

2019新型コロナウィルス(SARS-CoV-2または2019-nCoV)による急性呼吸器疾患(COVID-19)は韓国やイタリアで患者数を増やしていますが、日本では1日十数人程度のペースで新しい感染者が見つかるような状況なので、まだ食い止めていると言えるのではないでしょうか。しかし、感染拡大を防ぐための措置として小中高等学校の3月いっぱいの休校が要請されたことにより、小さな子供のいる共働き家庭などでは休暇や在宅勤務を余儀なくされたりすることでの影響を受けているのではないでしょうか。幸い我が家は下の子もすでに高校生なので一人で留守番してもらうくらいですが、そんなに家に閉じこもっていることができるものなのでしょうか。

ところで、先日私は「マスクでウイルスは防げない」という記事を書きましたが、その認識はなかなか定着せず、やはりマスクはかなり品薄になっているようで、マスクはしたいけれど入手できないというようなことになっているようです。私はまったく欲しいと思わないので何も影響を感じていませんが、マスクをしているとなんとなく安心ということなのでしょう。マスクも転売屋による買い占めが品薄に拍車をかけているようですが、最近さらに品薄になっているらしいのがトイレットペーパーです。

「トイレットペーパーが品薄」「マスクと同じ材料が使われている」「中国から原材料が届かない」といったデマが原因のようですが、実際にはそんなことはなく、紙製品はほとんどが国内産であり、もちろんマスクと同じ材料なんてないでしょう。また、この騒ぎでは自宅近くのドラッグストアで駐車場待ちの車が渋滞を作ってバスが遅れる、というような思わぬ影響もあるようです。

トイレットペーパーの買付騒ぎと行って真っ先に思い浮かぶのは1973年のオイルショックのときの騒動でしょう。このときはマスコミが騒ぎを広げたわけですが、現代ではインターネットの影響でこういうことのスピード感も大きく違います。ただ、インターネットだけの問題かと言うとそういうわけでもなく、どこかのワイドショーがそれを煽るような取り上げ方をしたということなので、やはりたちの悪いマスコミが一枚噛んでいるわけです。

しかしこういう話を聞くと悲しくなるのが騒ぎに乗って買い込んでしまう人の浅はかさと、自分さえ助かればいいという浅ましさです。本当に品薄なのだとしたら、むしろどうしても必要でなければ買い控えて、必要としている人に譲るというような譲り合いの精神を発揮してほしいものなのですが、そうはならないのがとても悲しいです。確かにトイレットペーパーが無くなってしまうと困るのはわかりますが、そんなに1日2日で使い切るようなものではないのだから、冷静になることはできないものでしょうか。