欠陥隠しから大変な状況になっている三菱自動車工業ですが、三菱車の火災次々…大半は欠陥と無関係?というようなニュースが新聞各紙に掲載されています。

このところ連日新聞やテレビで「三菱車炎上」というニュースが取り上げられていますが、そもそも消防白書によれば毎年7000件以上の車両火災が記録されているそうです。単純計算で1日20台程度燃えていることになるわけですが、ニュースで目にするのは三菱車の1、2台だけです。

これは一体どういうことなのかといえば、マスメディアが恣意的な報道をしているということに他ならないのではないでしょうか。販売台数の割合から言えば、三菱車が毎日炎上したとしても全く不思議ではなく、むしろ少ないくらいではないでしょうか。おそらくトップシェアを誇るトヨタ車は毎日10台近く炎上しているのでしょう。これを「ニュース性がある」という勝手な判断で選び、三菱車のケースだけを報道しているということが想像できます。
上記読売新聞の記事でも

しかし、大半は欠陥そのものとは無関係とみられ、三菱側では、「欠陥車は燃える」というイメージの”火消し”に躍起。ユーザーの不信感は根強く、欠陥隠し問題の悪影響はなかなか消えそうにない。

と他人事のように書いていますが、そもそもそういうイメージを植えつけたのはマスメディアなのです。
また、国土交通省の幹部とかいう人も

「もとはと言えば欠陥隠しでユーザーの信頼を失ったことが根底にある。信頼回復のためにも、なぜ欠陥隠しを続けたのか、自らの言葉で説明することが必要」

とわけのわからないことを言っているそうですが、三菱自動車の方から「よその車も燃えているんだ」とは言えないでしょう。信頼回復と口で言うのは簡単ですが、誰も味方してくれない今の状況では耐えるしかないといったところではないでしょうか。

私も欠陥隠し自体を擁護するつもりはさらさらありませんが、三菱叩きでいい気になっている人達の方もどうかと思っています。人と同じことをしていれば安心、というまさに日本人的な現象ですね。

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