富士山の山梨県側入口である吉田口登山道が今日山開きしたとのことですが、その今日から1日4000人という入山規制と、1人2000円の通行料の導入が始まりました。これはいわゆるオーバーツーリズムの、山頂付近に長蛇の列ができたり、ゴミのポイ捨てなどという問題への対策として始められたものです。

4000人の内訳は事前予約の3000人と当日受付の1000人となっていて、事前予約はウェブの通行予約システムでの対応のみとなっています。さすがに日本語のほか、英語、中国語の繁体字・簡体字、韓国語に対応しているようなので、ほとんどの外国人にも問題ないのではないかと思いますが、むしろ日本の高齢者などにはちょっと敷居が高いのではないでしょうか。まあ、登山をするような活発なご老人なら何の問題もないのかもしれませんが。

2000円という通行料はどうでしょうか。1日最大4000人が2000円払ったとして800万円ですが、ここから入山口付近の係員などの人件費ほか必要経費を差し引いて、どの程度が富士山の美化のために使えるでしょうか。2000円という金額は外国からの観光客から見たら、今の円安でなくても大した額ではないように思います。いっそ5000円くらいでもいいのではないかと思いますが、逆に使い道に困るでしょうか。

ウェブで現時点の予約状況を見るとかなり余裕がありそうな表示になっていますが、今はまだ様子見というところなのでしょうか。もっとあっという間に埋まってしまうようなものなのかと思っていましたが、あらかじめ予約が必要になるとか、通行料が必要と言われると行かなくなってしまうものなのでしょうか。オーバーツーリズムとは何だったのかという気にもなりますが、まだ周知されていないだけですかね。