飛行機に乗る時につきものなのが、空港での搭乗前の保安検査です。特に9.11テロをきっかけにだいぶ厳しくなって、かかる時間も長くなってしまいましたが、自分たちの安全のためと思えば我慢するしかないというところでした。そんな状況でしたが、イギリスの空の玄関口であるロンドンヒースロー空港では、保安検査設備の10億ポンドを掛けた改良が完了したと発表されました。

これによって検査装置に荷物を通す際に液体物やラップトップPCをカバンなどから取り出す必要がなくなったそうで、検査時間が大幅に短縮されることになったとのことです。またそれだけでなく、これまでは100ml以下の容器に小分けしなければいけなかった液体物を、2Lまでまとめて容器に入れておくことができるようになったというのも大きな変化です。100mlまでとなると化粧品などは問題ないとしても、飲み物はそんな少量では仕方がないので、諦めて保安検査後の高いものを買っていたと思いますが、そんな必要もなくなります。業者の売上は大幅に減ってしまうのではないかと思いますが、利用者の利便性や経済性には大きなメリットがありますね。

一方、日本の関西国際空港でも保安検査場の改修が行われています。2年前に初めて台湾へ行った時にはちょうどその改修工事で3つある保安検査場のうちの1つが閉鎖されていて、そのせいで検査を受けるまでに1時間も並ぶ羽目になって大変でした。しかし、先日台南・高雄へ行った時にはすでに工事も完了して新しい検査機が導入されていて、PCなどを取り出す必要なく、大きなトレイに荷物を全部まとめて入れて通すことができ、行列もなく非常にスムーズに通過することができました。荷物の投入口が1台につき3つあり、並行して利用できるようになっているため、これによる時間短縮もあるようですが、慣れないと順番を待ってしまいそうでした。

なお、関西空港では液体物に関するルールの変更はないようでしたが、そもそもそのルールが空港によって違うという認識はなかったので、ヒースロー空港のアナウンスはちょっと意外でした。検査機の性能による制限だったということになりそうですが、そもそも液体が危険なものかどうかというのはCTスキャナでわかるものなのでしょうか。怪しい時に「飲んでみろ」と言われたりもするようですが、劇毒物を持ち込もうとしたテロリストがすり抜けてしまうことはないのでしょうか。便利になるのはいいですが、安全性は保ってくれないと困りますよね。