地元でもところによっては桜が満開になっている今日でしたが、私は自宅でのんびりしていたので、アニメや映画をいろいろ観て過ごしました。その中で観た映画というのがAmazon Prime Videoの独占配信となっている「ムーンフォール」です。

本作はRoland Emmerich監督お得意のディザスタームービーで、月が軌道を変えて地球に衝突してくるのを主人公らが食い止めようとするというものです。観る前から駄作の香りがプンプンしていましたが、Halle Berryが主役級ということで観てみたところ、やはり私の直感は正しかったようです。

月の軌道が変化して地球に向かってくる、というところまでは許すとしても、その後がいろいろ無茶苦茶です。ツッコミどころは山ほどあるのですが、こんな映画でも観てみようという人がいると思うのでネタバレはしません。もうそのバカさ加減を笑いながら楽しむというのがこの映画の正しい見方なのではないでしょうか。

本作は1.5億ドルの製作費を掛けながら全世界の興行収入が6700万ドルということで、製作費の半分も回収できなかったようで、COVID-19の影響は大きかったでしょうが、それでも大失敗なのは間違いありません。そもそも、この企画に1.5億ドルもの資金を提供したスタジオの判断がどうかしているのではないでしょうか。日本では劇場公開が中止となり、Amazon Prime Videoの独占配信となったようですが、おかげで傷を広げずに済んだのかもしれません。

どんなものでも好きな人はいるかも知れないので、否定的なコメントはなるべく避けるようにしているつもりなのですが、この作品はちょっと限度を超えているような気がします。とはいえ、時間を損したとまでは思っておらず、非常に気楽に、しかも最後まで観てしまったので、案外嫌いではないのかもしれません。とにかく突っ込みどころは満載でバカバカしさにもほどがあるといった作品なのですが、もしかすると実はすべて計算ずくなのでしょうか…