今日はまた久しぶりに映画館へ行って、「マッドマックス: フュリオサ」を観てきました。

本作は「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の前日譚というか、この「怒りのデス・ロード」の直前に繋がるストーリーになっています。前作はかなり唐突に、設定について何の説明もなく話が始まっていて、Furiosaがどういう背景の人物で、どういう理由でImmortan Joeから逃げることになったのか良くわからないまま観ていたわけですが、本作でそれがしっかり説明されることになります。

前作ではストーリーが凄くシンプルな「生きて帰りし物語」だったのですが、今回は幼いFuriosaがどういう経過を経てタフな女性となったのか、彼女の波乱万象の半生が描かれたものになっていて、物語としても見応えのあるものになっています。さらに、前作でも見どころとなっていたアクロバティックな戦闘シーンはよりダイナミックにグレードアップしたものになっています。

実は私は帰宅後に前作を改めて観てみたのですが、本作のエンディングと直接繋がっており、一つの話の前編・後編として見てもいいくらい統一感の取れたものになっています。前作でCharlize Theronが演じていた主人公FuriosaはAnya Taylor-Joyが引き継いでいるのですが、違和感のようなものは全くありませんし、前作から引き続き登場するキャラクターもたくさんいます。また、今回の敵役としてはChris Hemsworthが演じるDementusが新たに登場しますが、Chrisらしいコミカルでちょっと間抜けな
悪役なのに憎みきれないキャラクターになっているので、ファンも付くのではないでしょうか。

ということで9年前に公開された前作が好きだった人は絶対に観るべき作品ですが、前作は観ていないという人にも全く問題なく楽しめる作品になっていて、本作を観たあとで前作を観てみればより楽しめるはずです。私自身は暴力描写が苦手なので辛い場面も多かったのですが、それでもこの統一された世界観は素晴らしく、とても楽しめる作品でした。