奥大井湖上駅こんなの誰にも付き合わせられません。

先週は久しぶりに東京モーターショーを見に行ってきましたが、実はこれはほとんど名目だけで、本当の目的はその往復のドライブにあったような気がしないでもありません。自宅から東京の実家までは普通に高速道路で行けば600kmほどの道のりになりますが、新幹線で行くよりも安上がりに済ませたいので極力一般道で行く、というのが基本方針です。また、ただ真っすぐ行ってもつまらないのであちこち寄り道をすることになります。

ということで出発した日は3時過ぎに目が覚めてしまったこともあり、自宅は朝4時くらいに出発してしまいました。そのおかげでスイスイスムーズに東名阪道御在所SAに7時前に到着したので、ここでスターバックスの開店を待って朝食を摂り、そして名古屋の南、大府ICで高速を降りてここから下道にしました。ただ、ここで高速を降りるのはちょっと早すぎて、朝の渋滞に捕まってちょっと時間のロスになってしまいました。
御前崎から望む富士
なんとか渋滞を抜けると知立バイパスはスムーズで、蒲郡を抜けて太平洋沿いを進んで御前崎に到着したのは11時半ごろでした。ここで昼食を摂って、今度はまっすぐ北へ、山の方へと向かって到着するのが今回の寄り道のハイライト、大井川鐵道井川線奥大井湖上駅です。ここでは駐車場から駅が見える展望台までちょっとしたハイキングをしてようやく眺められるのですが、写真で見たとおりなかなかの光景です。ただ、先日の台風のせいか湖の水が茶色く濁ってしまっていたのだけは残念です。また、本当は列車を一緒に写真に入れることができれば良かったのですが、なにぶん一日5往復しか無いのでそれに合わせることはできませんでした。
寸又峡の紅葉
次に向かったのはこのすぐ近くにある寸又峡です。ここにたどり着くまではすれ違いのできないような細い山道を通らなければならないので、観光客で賑わう週末や連休は渋滞となってしまうようなのですが、この日は平日に休暇を取っていたのでそのような観光地とは思えないほど空いていたのは幸いです。ここでも駐車場に車を置いてハイキングとなるのですが、こちらは高低差がなく、また舗装された道路を歩くので散歩程度の感じです。まだ紅葉の時期には早かったようで赤く色付いている木はまばらでしたが、なかなか雰囲気のあるところで気持ちのよい時間を過ごすことができました。

このあとは静岡市内で夕食を食べ、清水いはらICから新東名高速に乗って、実家に到着するのは夜8時半過ぎとなりました。朝4時から16時間半、走行距離は715kmでした。

翌々日の帰り道は朝6時過ぎに実家を出発し、まだ空いているうちに都内を抜けて、相模原から懐かしの道志みち山中湖へと抜けました。独身時代は何度となく利用していた道ですが、それ以来なので20年以上ぶりということになり、道路はだいぶ改良されて走りやすくなっていたと思います。しかし、ところどころ記憶に残っているとおりの場所があり、懐かしさがこみ上げてきました。
山中湖畔からの富士山
富士吉田のスターバックスで一服してから富士五湖をすべて見て、韮崎から甲州街道、茅野から高遠、伊那、飯田と進んだあたりで暗くなってきて、国道418号が予想以上に細い道で真っ暗な中心細かったのですが、なんとか国道19号に出て、土岐から国道21号で岐阜に到着しました。このあたりでもうこのまま下道で行くことは諦め、夕食を摂ってから東海環状道大垣西ICで高速に乗り、ギリギリ日付が変わる前に自宅に到着したような感じです。帰り道はこれといった場所には寄らずただひたすら走ったわけですが、時間にして17時間半、距離は偶然行きとわずか1km違いの716kmとなりました。

よく「奥さんは一緒に行きたいと言わないのか」と聞かれますが、普通こんな走っているだけの旅なんて嫌ですよね。また、結局行きも帰りも高速を使うことになってしまったのは敗北感がありますが、日中はどうしても混雑するので仕方ありませんね。独身の頃は夕方出発して深夜のガラガラの中山道を突っ走るなんていうことをしていたものですが、そんな体力はもうありません。