フランスから鳴り物入りで2000年に日本上陸を果たした大手スーパーマーケットカルフールですが、業績が芳しくなく同業のイオン店舗売却することが決まったようです。「特殊な流通事情がある日本には、日本のパートナーが必要だ」というようなことを言っているようですが、欧州や中国での成功と同じようにはいかなかったということですね。

私の自宅から車で数十分程度のところにも店舗があり、何度か行ったことがありますが、通路が非常に広く歩きやすかったのと、ヨーロッパ風の惣菜が充実していたこと、本格的なヨーロッパのパンが売られていること、輸入食材が多いことなどから私自身は気に入っていました。特にライ麦パンなどはその辺のパン屋でも売られていないような本物のライ麦パンなので、それだけを目当てに買いに行ったこともあるくらいです。しかし、特に価格が安いというわけでもないということで、主婦の目で見た場合にはそれほど魅力的には映らなかったようです。

イオンに売却されるということになると心配なのはカルフールらしさが損なわれてジャスコなどと変わらなくなってしまわないかということですが、カルフールのブランドは残し、今後の商品の調達においてもカルフールとの提携を続けていくということなので、少々安心しました。そうは言っても、全く同じようにやっていては黒字転換など無理ですから、どこかで改革されてしまうところがあるのは仕方ありません。

上陸当時は日本第一号の幕張店などは非常に賑わってニュースなどでも取り上げられていたような記憶がありますが、当時からダイエーなどは不振と言われていたので、よくそんな状況で入ってきたものだと思っていました。これからイオンが再生できる力があるのかどうかわかりませんが、最近巨大化の一途を辿るイオンまでダイエーの二の舞になってしまわないことを、お膝元に住む者としては願いたいと思います。

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