日本車ではずいぶん前からミニバンかコンパクトカーばかりが売れるようになってしまい、小型サルーンやクーペはすっかり死に絶えてしまったように見えますが、欧州ではまだ確実にマーケットがあるので魅力的な新車が発売されています。今回CitroenからはXsaraの後継者であるC4が日本でも発売されました。

ボディタイプは3ドアクーペと5ドアサルーンの2本立てで、どちらもフランス車らしい洗練されたデザインとなっています。ふた昔ほど前のBXあたりまでの頃はかなり独創的なデザインで好き嫌いも激しかったのではないかと思いますが、今はCitroenもすっかり垢抜けて、ちょっととんがっているのはフロントグリルくらいのものになりました。それでもクーペのルーフ後端あたりの処理などは特徴的でかっこいいのではないかと思います。

インテリアも昔のボビンタイプのメーターなどに比べればおとなしいものですが、センターとステアリングコラムに別けて配置されたメーターのうち、ステアリングコラム側のメーターフードの形などはちょっと変わっているかもしれません。その他のデザインもかなり常識的なものとなっているのはやはり実用車ということなのでしょうが、エアコンの風に香水をのせることができるような仕組みはフランス車ならではといったところでしょうか。

C4のターゲットはVW Golfと同じマーケットなのではないかと思いますが、Golfがどんどん高級路線に進んでいってしまっているので、比べてみると質感は物足りないと思うかもしれません。しかし、フランス車にも乗ってみないとわからない「味」がありますので、私にはかなり魅力的に見えます。結局好きな人にしか売れないのかもしれませんが、特に2.0 VTSなどは運転が楽しそうです。私はさすがにしばらく2ドアクーペは買えないでしょうが…

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