私はどちらかというと軽めのPop Musicが好きなのであまり積極的には聴かないジャンルなのですが、後輩がMary J. BligeのThe Breakthroughを貸してくれたので聴いてみました。
Mary J. Bligeもデビューから既に13年あまり経つようですから、もうベテランと言ってもいいのではないかと思いますが、子供の頃から教会の聖歌隊で歌に親しみ、ソウルを聴いて育ったということで、彼女にとっての音楽は理屈ではなく自然に体から湧き出るようなものではないかと感じます。ブラックミュージックではよくあることかもしれませんが、その中でも彼女が実力派であることは間違いないでしょう。
私はR&BというジャンルのRockやSoulと呼ばれるものとの区別がよくわからないのですが、このアルバムではソウルフルな曲もあればブルース調の聴かせる曲もあり、一つのジャンルにあてはめることの無意味さを感じてしまいました。しかもどの曲もレベルの高いものばかりで、聴いていて飽きることがありません。この辺りはやはり長いキャリアの間で培われたものが何かあるのでしょうか。
また、最近増えている他のアーティストとのコラボレート作品も、Raphael Saadiq、Jay-Z、U2らとのものがいくつか収められています。こういったところでU2を見る機会が随分増えてきているようですが、彼らも自分達のジャンルの枠に捕われずに幅広く活躍しているようですね。
ということで、音楽を聴くことを楽しむ側も好みのジャンルに捕われずに、たまには違ったものを聴いてみるということもいいものですね。その中で気に入ったアーティストが新たみ見付けられればしめたものです。私も人に勧められたものは拒まず聴いていきたいと思いますが、あまり手を広げすぎると大変なことになるのでその見極めが難しいです…