SketchUp独創的で楽しいソフトウェアを次々買っては無償で公開してくれているGoogleが、今度は3DデザインソフトSketchUpを買収してGoogle SketchUpとして公開しました(MYCOM PC WEBの記事で知りました)。無償版と495USDのSketchUp Pro 5とがありますが、Proの方は商業利用が可能になっていることと出力フォーマットが多様になっているというぐらいで無償版でも機能的な制限は少ないようなので、一般の人が遊びで使うのであれば無償版で全く問題はなさそうです。

Googleから公開されるソフトウェアに共通するのはユニークさと、もう一つは操作がシンプルで簡単に使えるということではないかと思いますが、このSketchUpの場合も非常に簡単に思い通りの3Dデザインができてしまいます。丁寧なチュートリアルも用意されていて、指示に従って実際に操作しながら学習することができるので、単にドキュメントを読むだけとは違ってさらに速く習得できるのではないかという気がします。私はまだこのチュートリアルを途中までやってみただけですが、あっという間にそれらしい家ができてしまうのに驚き、ちょっとコツをつかみさえすれば思い通りの建物を造るのではないかという感触を持つことができました。

もちろん、デザインの対象は建物に限られるものではありませんが、”Google SketchUp”となったことで追加された機能として、Google Earthとの連携というものがあり、作ったモデルをGoogle Earthの中に重ねて表示することができるようになっているので、これを楽しもうと思えばどうしても建築物が中心になるでしょう。またあまり自由な曲面を描くのは得意でないような感じなので、人物や動物をモデル化するというのは難しいのではないでしょうか。

Googleならではというところでは”3D Warehouse”というものが開設されていて、作成したモデルをアップロードして公開し、また他の人が作成したモデルを検索してダウンロードすることができるようになっています。さっそくアメリカの有名建築物を中心にアップロードされたものがいくつもあるようで、今後このSketchUpを中心としたコミュニティが形成されていくのではないかという気がします。操作が簡単で取っつきやすいソフトウェアですし、何しろ描いている途中もインタラクティブな表示が楽しいのでハマる人は夢中になってしまうことでしょう。

なお、今現在はWindows版のみの公開となっていますが、後日Mac版も公開予定とのことなので、Boot Campが使えないMacユーザも安心できるようです。

それにしても、ちょっと前までは3Dモデルで遊ぼうと思っても色々な面でかなり敷居が高かったものですが、技術の進歩によりいい時代になったものですね…

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