日本時間の13日未明、サンフランシスコにてAppleのSteve Jobsにより新しいiPodシリーズとiTunes 7、iTVという新しい製品の発表が行われました。既に国内外のニュースサイト等でさんざん伝えられているので私が改めて紹介するまでもあないと思いますが、新しいiPodでは液晶の輝度が従来に比べ60%向上し、バッテリ容量も大きくなっているようですし、iPod nanoは以前のiPod miniを思わせるようなカラフルなアルミボディに生まれ変わり、iPod shuffleはかなり小さなアルミボディのクリップ一体型になるなどかなり魅力的なラインアップにアップデートされています。
残念ながら未だにiPodユーザではない私は経済的事情により今回も見送らざるを得ないのですが、無償で利用できるiTunesについては私も大いに恩恵に与ることができます。もともとMacで音楽を聴くためのソフトウェアとしてiTunesがあり、それを屋外に持ち出すためのデバイスとして後からiPodが登場したのですから、例えiPodを持っていなくても十分な価値のあるソフトウェアであるのは間違いありません。
今回のiTunesはアイコンのCDの上に載っていた音符がこれまでのグリーンからブルーに変更されるなど、Appleとしてもそれなりの思い入れのあるアップデートになっているのでしょう。実際の更新内容も久し振りに大きな変更になっています。ユーザインタフェースの上でもこれまでの曲がテーブル形式で並んでいるものに加えて、アルバム単位にアートワークとともに表示されるものと、これまでフリーウェアだったCover Flowを取り込んだものの3種類でブラウズすることができるようになりました。Cover FlowはこれまでMac OS X 10.4以上のみの対応となっていたのですが、今回iTunesに取り込まれたことでMac OS X 10.3やWindowsなどにも対応し、私も利用することができるようになりました。アルバムのアートワークをパラパラとめくりながら探してみるというのは、実際のCDをケースから探すときのような視覚的効果になっていて楽しいものです。アルバムごとの表示についてはベータテスト中のWindows Media Player 11に先行されてしまっていたので、それに追い付き追い越したというところなのでしょうか。
今回のバージョンアップで私が最も嬉しかったのは、自分がCDからリッピングしてライブラリに取り込む時や、すでにライブラリにあるものについても、iTunes Music Store改めiTunes StoreのアカウントさえあればiTSからアートワークを自動的にダウンロードして設定してくれる、という機能が追加されていることです。これまでGoogle Imageで検索して一番きれいなものを選んで登録するという手間をかけていたものが、メニュー一発でノイズのない美しい画像が登録されてしまうということになり、これまでの煩わしさは一体何だったのだろうか、という感じです。まあ、ちょっとマイナーな盤などはは見つからないようなので、完全に解消されるというわけではなさそうですが、そこそこメジャーなものであれば邦楽でも取り込むことができるようです。
またiPodの新機能でもあるギャップレス再生ができるようになったのもちょっと嬉しい点です。CDで聴くと曲と曲が継ぎ目なく繋がって演奏されるものがライブ盤その他にみられますが、これまでは大抵のMP3プレイヤーでは曲間にちょっとした無音の時間ができてしまってちょっと興醒めに感じることがありました。これまでもクロスフェード再生の機能はあって、前の曲がフェードアウトしながら次の曲がフェードインして始まることでちょっとは胡麻化すことができましたが、曲によっては重なりすぎるように感じることもあったので、やはり待ち望まれた機能と言えるのではないでしょうか。
ということで、ただ単に見た目が変わっただけではない今回のグレードアップは、”iTunes 7″を名乗るメジャーバージョンアップに相応わしい内容ではないかと思います。やはり音符の色が変わったのも伊達ではありません。
