硫酸バリウム今日は年に一度の職場の健康診断を受診してきました。昨年の教訓で昨晩から飲食を断って臨みましたので、本当に何か問題があるのでなければ今年は再検査などということはないでしょう。

私は今年で35歳になってしまいましたので、35歳以上というカテゴリーに入れられてしまい、希望者は胃部X線診断を受けられるということになっています。希望者は、ということにはなっていますが、実際には会社負担で診断が受けられるということでほとんどの人が受診しているようです。しかし、私は昨日までは受診するつもりでいたのですが、当日になって今年の受診は見送ることにしてしまいました。というのは、今朝「これから健康診断に行くんだ」と後輩Mに話をした時、Mが「バリウムには副作用があるから自分は受けない」「Tさんも受けないと言っていた」というので気になってしまったからです。

いわゆるバリウム、レントゲンの造影剤に使用されるのは硫酸バリウムという硫酸塩ですが、この硫酸バリウムには重大な副作用があるということが厚生労働省から昨年11月に情報提供されています。消化管に問題があったり、アレルギー症状のある人が特に注意しなければならないようですが、症状はなかなか重篤な場合もあるようで、死者も出ているそうです。

とはいえ、発表の時点において発売以来51年間で報告されているのは50人足らずで死者は4人、それに対して使用しているのは年間1750万人ということなので、確率的にはあまり問題になるほどではなさそうです。健康な人であれば過敏に反応する必要はないのかもしれません。

しかし、こういう問題があることを事前に知らせず、当然の如く受診させようという姿勢にはちょっと問題があるのではないでしょうか。そもそもバリウムというのは金属ですし、体内で分解されず排出されるから健康に害はないとはいうもののX線を透過しないという時点で体には何らかの問題があってもおかしくないのではないかと以前から気にはなっていたので、やはり完全に無害なものではなくケースによっては危険な場合もあると聞いてはあまり素直に飲む気にはなれません。バリウムでは本当に初期の癌は見付からないという話もありますし、今後もバリウムよりは内視鏡でも飲んだ方がマシなのではないかということで、機会を見付けて人間ドックに入ることにしたいと思います。

それにしても私は子供の頃から学生時代、独身寮時代も含め基本的に毎日欠かさず朝食を摂ってきましたので、健康診断のために一食抜くというだけでもかなり耐え難いものがあります。特に午前中は全く仕事にも集中できず、かなり無駄に過してしまったような気がします。世の中では朝食を摂らない家庭も増えてきているということですが、規則正しく3食摂る習慣というのは健康にも大切なのではないかと思います。朝食抜きなんて私にはとても考えられませんが…

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