Cars最近何となく会社帰りに立ち寄ってしまうことの多いTSUTAYAに昨日も寄ってみたところ、ちょうど映画カーズのDVDのレンタル開始日でした。明日から旧作半額クーポンセールが始まるのでどうせ借りるのなら新作の方がいいような気がしてしまいますし、時間もまだ早かったため陳列棚に結構たくさん残っていたので子供と一緒に観ようと借りてみることにしました。

カーズ
カーズ

posted with amazlet on 06.11.09
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント (2006/11/08)
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Pixarの最新作にして最高傑作という評判だったので、もともとカーズは劇場で観たいと思っていたのですが、字幕版は一週間ほどであっという間に終わってしまい吹き替え版のみになってしまったので諦めてDVDの発売を待っていたのでした。まあ、結局子供と一緒に観るとなると吹き替え版で観ることにはなってしまうのですが、あのミハエル・シューマッハも本人役(?)で出演しているということだったのでせっかくならその声を聴いてみたかったということです。

ということで映画の方ですが、物語は生き物が全てクルマという世界の話です。主人公らもクルマなら家畜はトラクター、ぶんぶん飛んでいるハエのような虫はBugとも呼ばれているVW Beetleでした。登場人物が皆ロボットだったロボッツでは子供は徐々にパーツを交換していくことで成長していましたが、カーズではその辺りのどうでもいい話は省略されていて定かではありませんが、ストーリーを追っている上ではそれは特に気になりませんでした。

描かれているクルマはみな実在のクルマがモデルになっているのですが、舞台となっているのがアメリカの片田舎なので、登場するクルマもアメ車が多く欧州車の方が好きな私は知らないものばかりでした。アメ車好きな人ならより楽しめるのではないかと思いますが、特にクルマに興味がない人でも色とりどりの様々なクルマが登場するのでそれを観ているだけでもワクワクするようなところがあるのではないでしょうか。クルマ好きな子供たちであればなおのことでしょう。

ストーリーは自己中心的な主人公Lightning McQueenがルーキーながら大活躍しているPiston Cupというレーシング・シリーズの最終戦、チャンピオンシップを争うLightningを含む上位3台が同時フィニッシュと判定され、一週間後に3台で決勝戦を行うことになったのですが、その決勝の地Californiaのサーキットへの移動中にRadiator Springsという田舎町に迷い込んでしまって足止めを食らうことになってしまい…というような感じなのですが、7歳の長男にもやや難しいところがあるようで反応は今一つでした。確かに例によって映像表現だけではなく脚本にも力を入れているPixarのこと、大人でも十分に楽しむことができる作品になっているので仕方のないことかもしれません。

前作Mr.インクレディブルではあえて2次元っぽい映像を意識して作られていたようですが、今度のカーズではどう見てもアニメという作画ながら、滑らかなボディに反射する光の表現などは驚嘆してしまうばかりの素晴らしいものです。また実際のクルマの力学的な動きも研究して作られているということで、私が見ていて違和感のあるような動きは全くありませんでした。まさにPixarの技術の粋を尽くした究極の作品と言えるのではないでしょうか。今年のアカデミー賞長編アニメ部門受賞は間違いありません。

ディズニーのアニメというとどうしても子供のためのものと思われがちですが、このカーズは大人でも間違いなく楽しめる作品です。私はやはり劇場で観ておきたかったと残念に感じてしまうほどですが、それは今いっても仕方のないことなので…ちょっとでも興味をお持ちの方、特にクルマ好きな方にはお薦め、観ておくべきだと思います。

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