先週末行われた第51回衆議院議員総選挙は、自由民主党が単独で議席の3分の2を握るという圧倒的な勝利に終わりました。これは一つの政党が単独で得た議席数としては戦後最多とのことで、結果としてここまでの大勝に導いた高市早苗総裁の党内外での発言力も大幅に強まることになるでしょう。自民党が「党是」としているという憲法改正もかなり現実味を帯びるでしょうし、食料品の消費税を2年間限定で免除するという公約も実現される可能性があるのではないでしょうか。

しかし、今回の結果につながった理由は高市人気の高さもありますが、中道改革連合(すぐに消えそうなのでWikipediaへのリンクにします)の自滅というのも大きな原因になっているのは間違いないでしょう。立憲民主党公明党が大義なく選挙だけを目的にしてなりふり構わず手を組んだように見えて、両党の支持者からも裏切りのように思われて、当てにしていたであろう創価学会員の票までもどこかに流れて消えてしまったように見えます。このデタラメな動きに関わった人たちは辞任するだけでなく、もう政界から消えるべきだと思いますが、まだしぶとく残るのでしょうか。

私はどちらの政党を支持しているわけでもなく、高市氏個人についても支持も批判もしていませんが、ここまでの圧勝が日本の政治にとって良い結果になるとはとても思えません。「何事もバランスが重要」というのは常々私が言っていることですが、政治というのは特にそれが必要とされるところではないでしょうか。これが独裁につながるとまで極端なことは思っていませんが、やりたい放題に近いことにはなりかねないと思うので、せめて党内の動きに目を光らせて、突っ走る人を諫めることのできるような人が自民党内にいる必要があると思います。

なお、今回の選挙の投票率は55%程度と低めだった一方、期日前投票が全有権者数の26%程度を占めて過去最多となったとのことです。この週末の天候の影響も大きかったと思われますが、総投票数の半数程度が期日前投票だったということになり、この結果から選挙のあり方を見直してもいいのではないかと思います。

これまでは処理の効率などから投票日を単日とする以外の選択肢はなかったのだと思いますが、今はもうマイナンバーカードやインターネットを活用して、人件費をかけずに投開票を行う方法もあるはずです。制度設計や安全性などの課題もあるとは思いますが、投票期間も1週間程度設けるようなことも可能ではないでしょうか。そうなると選挙運動のかたちもまた変化することになるでしょうし、インターネットを利用した運動もさらに進める必要性も出てくるでしょう。問題なのは、政治の世界にそこまで柔軟に考えることができる人がいるかどうかということですが、チームみらいあたりの若い人たちが頑張ってくれればまだ可能性もあるでしょうか。