Space Fantasy the RideE.T.が無くなったのもこれなら惜しくない?

昨日から我が家にはニュージーランドから来客が来ていることは書きましたが、今日はどこへ行きたいか本人に選んでもらったと言っていて、この時は大阪の海遊館に行くつもりでいました。しかし今朝になって朝食時に、明け方まで降っていた雨が止んでいるのを妻が見て「これならUSJの方が喜ぶかな?」などと言い出し、確かに空いていそうだしいいかもしれないということで改めて聞いてみると、うちの子供達はどっちがいいのか、と聞いた上でUSJにしようと言ってくれたので、急遽それから30分以内に出発ということになって慌しく用意をして出かけることになりました。

選挙の影響があるのかどうかわかりませんが、なぜかいつも以上にガラガラの湾岸線を通って9時半頃USJに着いてみると、駐車場も妙に空いています。思わずみんなで「ラッキー」を連呼してしまいましたが、その後入場券売り場についてもほとんど並んでいませんし、園内もずいぶん人が少ない感じです。これはやはり夏休み直前の梅雨時で、天気予報は雨で実際に小雨混じりの天気の日、という行楽施設にとっては最悪に近いコンディションのせいでしょうか。こんなに空いていると焦る気持ちがなくなって、ゆったり余裕を持って楽しめるようになるものです。

ということで、まず最初は新しくできたという「スペース・ファンタジー・ザ・ライド」の混み具合はどんなものだろうかと見に行ってみると、「40分待ち」の表示でした。登場したばかりの人気のアトラクションにしてはかなり短い待ち時間ですし、実際にはもう少し短い時間で済むのではないかと早速並んでみることにしました。この時、あらかじめ手荷物をロッカーに置いておかないといけないのは少々不便ですが、まあ致し方ないことでしょう。
G-Bot
列に着いてみると、新しいアトラクションだけあって効率的に乗客がはけているらしく、1か所にじっと立って待っているような感じではなく、どんどん列が進んでいきました。途中、冷房のきいたスペースに迂回するようになっているのは夏場の暑さ対策として嬉しいところです。その後、グループ毎に写真撮影があったあとでG-Botの出迎えを経ていよいよアトラクション内へ進みます。ちなみにこのG-Botというロボット、実際には多関節のロボットアームの先端に付いているのですが、なかなか器用な動きをしてくれてみているだけでも楽しいです。

内部に入るとストーリーの説明があったりはしますが、結局のところジェットコースター系のライドですから、それは特に重要なものではありません。ただ、そういうストーリーがあってこそ全体のまとまりというものが生まれるということもあるでしょうから、それはそれで必要なものなのだろうな、とは私も思っています。まあそうこうしているうちに乗り場へたどり着くのですが、どうもさっきまで動いていたはずのライドが止まっています。まさか…と思っているうちに数分経って「太陽への航路が開通しました」というようなアナウンスが聞こえ、まもなくまた動き出しました。ディズニーランドなどでもそうですが、こういう時にあっさり「安全装置が…」などと言ってしまって現実へと引き戻さないというのは大事なことですよね。

で、どんなアトラクションなのかというと、基本的に暗い屋内を走行するジェットコースター系のライドで、2人ずつが背中合わせになって乗るものが回転しながら走行するのですが、この4人分の座席の重量バランスによってまわり方が異なってくるということで、このトリッキーな動きを乗るたびに違うパターンで楽しむことができるというのが売りの一つになっているようです。帰り際にももう1回乗ることができましたが、やはり違う動き方をするのがはっきりと分かりました。また、いくつかの惑星の近くを通りながら太陽まで行く、というテーマに沿って、土星や小惑星の間を縫うように走るようになっていて、クライマックスは光り輝く太陽です。この太陽の輝くところはなかなかの見所ではないでしょうか。

ということで降りてからみんなの感想を聞いてみても、また私自身としてもこれはかなり楽しい乗り物でした。暗闇の中でむやみに振り回されるだけの屋内型のジェットコースターとは一線を画すものがあるような気がします。ただ、この前にできた「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド」にしてもそうなのですが、USJの元々のテーマであるはずの「映画」からは離れてしまっているのはどうなのかな、という気がしないでもありません。楽しければいいじゃないか、ということはあるかもしれませんが、ただの遊園地になってしまってはいけないと思うので、この次に作るアトラクションは映画にまつわるものにしてもらいたいと思います。

その後、その他のアトラクションもスイスイと乗ることができたので、主だったものはほとんど満喫することができました。雨が降ったり止んだりという天気はあいにくでしたが、だからこそこれだけ空いていたのでしょうから文句はありません。ニュージーランドからの彼も「これまでのどこよりも良かった」と言って楽しんでくれたようですが、今回はそれが一番の目的ですから何よりでした。