NASAハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope – HST)がついに廃棄されてしまうことになりそうです。

1990年にスペースシャトルにより打ち上げられて以来、地上600kmの軌道上を周回して様々な成果を残してきた反射望遠鏡ですが、これまでに何度も修理を繰り返してきたものの老朽化が進み、改修には10億ドル超が必要ということで、ホワイトハウスが廃棄のための予算を盛り込む方針を決めたそうです。部品を交換しないと2、3年後には使用不能となるということで、やむなく太平洋に落とすことになってしまいました。

軌道上では大気や天候、空気中の塵による影響を受けないため、地上の望遠鏡では不可能な高解像度の映像を撮影することが可能です。ハッブルの性能を大幅に向上させた後継機となるジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡 (James Webb Space Telescope – JWST)の打ち上げは2011年とだいぶ先になってしまいますので、それまでの間しばらく停滞することとなってしまうのが残念です。(今、そのとき自分が何歳になっているのかを考えて、ちょっとゾッとしてしまいました…)

ともあれ、ハッブルやその他の望遠鏡で撮影された美しく神秘的な写真が上記サイトで見られ、また壁紙などに使える形でも配布されていますので、たまには宇宙のロマンに浸ってみるのもいいのではないでしょうか。ということで、私は壁紙を星雲の画像に変えてみました。

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