不振にあえぐ三菱自動車からLancer WagonのEvolution、というよりLancer Evolutionのワゴン版、その名もLancer Evolution Wagonが発売されました。
単にワゴンのボディにランエボのパワートレインや足回りなどを移植しただけではなく、どちらかといえばランエボのシャシーにそれに見合う補強を加えたワゴンボディを載せたということのようです。三菱自動車においてはランエボは単なるランサーの派生車種というのではなく、一つの独立した車種として開発が別系統で進められており、力の入り方が並大抵ではありません。そのランエボをワゴンにしたらどうなるか、ということで実現した車といえるでしょう。
家族でも乗らなければならないお父さんもターゲットにするために、トランスミッションは6速MTのほかに5速ATも用意されているということですが、組み合わされるエンジンが異なり、やはりこの車の本領はMTに組み合わせられるMIVECターボエンジンの方でないと発揮されないのではないでしょうか。AT車の方のエンジンも272psということでかなりのハイパワーを出力しますが、トランスミッションの容量の問題で中回転域の最大トルクに差があるので、加速性能にはちょっとした差があるのではないかと予想されます。まあ、AT車でMTのランエボに挑もうという人はいないでしょうし、ATでもその外観からは判断できない上にそれに見合った性能を持っているのは間違いないので大した問題ではないでしょう。
三菱自動車という会社が今後どういう路線で進むのか、その張本人を含む誰にもわからなくなってしまっているのが現状ではないかと思いますが、来シーズンはWRC他でのラリー活動にもさらに力を入れてくるのではないかと思いますし、ラリーでの活躍というのがアイデンティティの一つとなっているのは間違いありません。アジアでは未だに人気があるようですから、何とか復活を果たしてほしいものです。
