
元日はバタバタしているうちにすっかり忘れてしまっていましたが、今年は久しぶりにうるう秒が挿入されました。原子時計に基づく時刻と天文時とのずれを補正する目的で、そのずれが大きくなったときに必要に応じて余分な秒が挿入されるというものですが、今回は日本時間で昨日の午前8時59分60秒という1秒が挿入されました。UTC(協定世界時)ベースで23:59:60なので日本時間だと実に中途半端な時刻になりますね。
1972年の第1回以来、1999年の第22回まではほとんど毎年挿入されてきたのですが、今回はそれ以来の7年ぶりということで随分間が空いてしまいました。このため、多くの人の認識が薄れてしまっていることと、前回とは比べものにならないほどインターネットなど情報環境が進歩してしまっていて時刻情報への依存度も高まっていることから、総務省なども特に注意を喚起していました。当然私は認識していましたが、案外知られていないもので家族らには私から説明する必要がありました。まあ、そういう人は特に困ることもないので、知らなければならないということでもないのですが。
ということで、午前9時直前には何か面白いことがあったか、というとそういうこともないのではないかと思います。NTTの時報サービスでも「指定時刻の100秒前から秒音を100分の1秒ずつ長くし、時刻を1秒遅らせて調整してきました。」という、手が込んでいる割に面白みのない対応なので、「特別な1秒」を実感するのは難しいようです。
インターネット関係ではNTP(Network Time Protocol)というプロトコルで自動的に時計を同期するようなシステムも運用されているため、適切な設定が行われていればシステム管理者も特に意識して対応する必要もないのではないかと思います。PCでもWindows XPやMac OS XがNTPに対応しているので、インターネットに繋がってさえいれば、という前提条件はありますが、適当に設定してあれば自動的にうるう秒に対応した時刻に調整されてしまっているはずです。
普段なかなか意識することはありませんが、地球の自転・公転も物理運動に基くものなので、他の天体の重力の影響などで微妙なゆらぎがあるということですね。わずか1秒の有無から広大な宇宙(universe)をイメージするというのもなかなか面白いのではないでしょうか。ゆったりと思いに耽るのも、一年の始まりにふさわしいかもしれません。
