日本のF1ファンの多くが待ち望んだ時がようやくやってきました。
鈴木亜久里氏が代表を務める純日本チームSuper Aguri Formula 1の2006年シーズンからのF1サーカスへの参戦が、FIAにより正式に承認されたと発表されました。相次ぐ遅延でどうなることかと本当にハラハラさせられてしまいましたが、何とか承認さえ得ることができればあとはチームの努力次第でマシンをグリッドに並べることができそうです。
一時はスポンサーとして有力視されたソフトバンクも同社が目論んでいたインターネット中継にFIAが首を縦に振らなかったことから獲得に失敗するなど資金面でも難航したようですが、実際にスポンサーとなる企業やその他の体制については今回の発表を受けて今後続々と明らかになってくることでしょう。
免除されるのではないかと見られていた供託金が結局必要になったということが計算外だったのではないかと思われますが、書類の不備など外野から見ると難癖を付けられているとしか思えない状態でした。いくら欧州人から日本人が軽く見られているとは言え、それは単なる被害妄想だと思いたいところですが。
最初の数戦は中古のマシンをグリッドに並べて「とりあえず参加」という状態になってしまうようですが、一刻も早く戦闘力のあるマシンを参戦させるべく、スタッフは連日連夜努力を重ねていることでしょう。FIAのトップページでは「2006年にグランプリで最もポイントを獲得する日本のチームはどこか?」という投票が行われていますが、半数以上がホンダに投票されているものの、現時点で12.5%が「ホンダでもトヨタでもない」に投じられており、ちょっとした期待を集めている様子が窺えます。
私も鈴木繋がりで亜久里氏には頑張ってほしいと思いますが、それ以上にホンダからバトンに弾き出されてしまった佐藤琢磨の活躍が楽しみです。さすがにバトンのポイントを上回るのは難しいでしょうが、たとえ数周でもバトンの前を走る姿を見せてほしいと思います。まあ、まずはマシンの姿を早く見てみたいですね。