
昨年から急に映画館通い(というほどでもありませんが)を始めた私のような人もいるというのに、日本の映画業界が不振に喘いでいるようです。
日本映画製作者連盟の発表によると、昨年一年間の入場者数は一昨年から1万人減って16万人余りとなり、興行収入は2千億円を割り込んでしまったそうです。内訳を見ると邦画が微増しているのに対して洋画での減少が大きく響いているようです。各地でシネコンが増えているせいか映画館の数は100スクリーンも増えていて、公開本数も1割程増えているのに入場者が減ってしまっているというのはなかなか辛い状況ではないでしょうか。
個人的には昨年はヒット作・大作が多かったような気がするのですが、一般にはそうでもなかったのかと思いランキングを見ると、上位作品をほとんど観てしまっている自分のミーハーさが実感できてしまいました。洋画専門で邦画は全く観ない私ですが、多くの作品が話題となって盛り上っているのは感じていました。実際、邦画でも特に上位作品は洋画に負けず劣らずの興行収入となっており、私が子供の頃は斜陽だった邦画が完全に復活しているということがわかります。それにしても「ハウルの動く城」の興収が他の作品を圧倒していて、洋画トップの「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」にさえ倍近い差を付けているということには驚かされました。
しかし、日本だけではないと思うのですが、最近の映画作品は映画館での入場料収入だけではなく、DVDの売り上げというのも同程度の収益源となっているはずなので、最近のDVDの売り上げやレンタルDVDからの収入というのも同時に評価しなければ直ちに映画産業自体が不振とは言えないのではないかと思います。
DVDには再販制度が適用されないということもあってセルDVDは音楽CDよりも安価に売られているため、かなり気軽に買うことができるようになっていますし、TSUTAYAなどのレンタル店も週末にもなるとかなりの賑わいです。私も映画館で見逃した作品はどんどん借りて観ていますし、映画館で観て気に入った作品はDVDでも買っているので、これらをカウントしていくと映画離れどころか生活にかなり浸透しているのではないかとさえ思えます。
とはいえ、映画館に観に行ってみると空席が目立ち「これでやっていけるのかな」と思うのは毎度のことです。自宅にあるのがどんなに大きなプラズマや液晶のテレビだとしても、映画館のスクリーンと音響には比べものにならないほどの迫力や臨場感があります。1〜2時間の間、作品に没頭する時間を作るという余裕は必要になりますが、そういう贅沢が日常生活にも必要なのではないでしょうか。
というわけで、今日は月に一度の映画の日ということで、私はまた映画館に行ってくるつもりです。
