Internet Explorer 7

1990年代末からのブラウザ戦争でNetscapeに勝利したことで満足してしまったかのように進化が滞ってしまっていたIEは、後から生まれたFirefoxに性能・機能で大きく遅れを取ることになってしまっていました。それでもOSに最初から搭載されているという優位性から圧倒的なシェアはなかなか崩されることもなかったのですが、最近のヨーロッパを中心としたFirefoxの躍進にはそれなりの危機感を抱いているのではないでしょうか。

そんな状況の今、MYCOM PC WEBで知りましたが、Internet Explorer 7のbeta2がプレビュー版としてダウンロードできるようになっています。一応開発者向けということになっていますが、誰でもWindows XP SP2であればインストールして使えるようになっているということで、私も早速使ってみました。

IE7自体は英語版のみなのですが、OSは日本語版でも問題なく使うことができます。もちろんメニュー等の表示は英語になるのはあくまでベータ版ですから仕方ないことでしょう。私がまず戸惑ってしまったのはメニューバーがなくなってしまっていることで、右の方にあるアイコンに機能が集約されて見た目はかなりすっきりとした感じになっています。

IE6からの今回のバージョンアップのポイントはタブ機能の標準搭載とRSSのサポートということになります。タブの方は至って普通の操作感で悪くありません。また複数のタブを開いている状態でタブの左側にあるアイコンをクリックすることで、各タブに描かれているページをサムネイルで表示することができ、それをクリックすることでタブを選択できるという機能も備えられているのはなかなかいい感じです。FirefoxでもTab SidebarというExtensionでサイドバーに表示させて似たようなことができるようになりますが、標準で搭載というのは大きいでしょう。

また、Firefoxと同じアイコンを採用したということでニュースになっていたRSSのサポートについてもうまく統合されています。RSS Aggregationに対応したページを表示するとRSSのアイコンが点灯し、これをクリックすると複数のフィードから選択して表示することができます。ここで表示されるのはもちろんIE6までのようにXMLのソース丸見えではなく、見やすいようにきちんと整形されたものです。さらにページ上部の表示されるSubscribeのリンクをクリックすると購読することになりサイドバーに登録され、あとは普通のRSSリーダーと同じように未読管理された状態で読むことができるようになります。

今のところはベータ版ということでパフォーマンス重視の最適化は行われていないでしょうから仕方のないことなのですが、レンダリングのスピードにはやや難があります。また、IEの一番の不満であるフォント設定の自由度の低さは全く改善されていないようなのがかなり残念です。他のブラウザはどれでも好きなフォントを好きなサイズで組み合わせて使用できるのに、何故IEではそれができないのか不思議でなりません。

結局私としては、RSSは勝手に巡回してくれるBloglinesが気に入っている、Adblockその他の拡張が使えない、フォント設定が不自由、というようなことからIE7を本格的に使うということはなさそうです。しかし、どうしてもFirefoxではうまく表示できないページ/サービスというのが未だにありますので、そういう時にはやはりIEに頼らざるを得ないということになります。そういう時にIE7でもダメだということになると困ってしまうのですが…そう、書き忘れていましたが、IE7をインストールするとメニューからIE6が置き換えられてしまうのですよ…