香港トマトラーメン
先日家族で出かけた際に昼食をラーメンにしようということになったのですが、ラーメン店も数多いので迷ってしまいました。ラーメンを食べようと言いながらもあまりコッテリしたのは辛い歳になってきましたが、どうせならあまり食べたことがないようなものを…と探していると「香港トマトラーメン」などというものが目に入りました。私はどちらかといえばゲテモノ食いな方で、おいしければいいじゃない、という感じでむしろ珍しいものを見つけると好奇心が騒いで仕方がないのですが、今回は慎重な妻も興味を示しているようだったので入ってみることにしました。

豚ブイヨンがベースのスープには一人前につき1個のフレッシュトマトが入っているということで、いったいどんな味なのかと実に興味深く、私は迷わず「香港トマトラーメンAセット」を選択しました。セットにすると謎の「オリエンタルライス」なるものと杏仁豆腐がついてきます。チーズのトッピングもあったのですが、「初めてなんだから」という妻の意見でプレーンなものにすることに。もう1つは無難に「半熟玉子の豚こく醤油ラーメン」を選びリスク回避です。子供には「鉄板焼きてりやき鶏丼」300円がちょうどいい感じです。

さて、何故か他の客が一人もいなくなってしまった店内で若干不安を感じながら待っていると、トマトラーメンができあがってきました。香りがなかなかいいので一気に食欲がわきます。さっそくいただくと、味も期待を裏切らず結構美味です。トマトや他の野菜の甘みが生きていて、ニンニクも効いてコクがあり、食べ飽きることもありません。が、これはラーメンなのでしょうか。確かに中華麺が使われてはいますが、食べていてもラーメンだという感覚はなく、何か新しい別の料理のようでした。ちなみに、醤油ラーメンの方はコクはあるもののかなりあっさりした味付けで、味は悪くないのですが残念ながら流行るような感じはありません。まあ、看板商品があるのでそれでいいということなのかもしれません。

トマトラーメンのセットには「オリエンタルライス」がついてきたわけですが、これはバジルを中心にした香り付けのされたご飯です。2口分くらいしかないので出てきたのを見ると「アレ?」という感じなのですが、これは麺を食べた後でスープに入れるとスープライスになる、という仕掛けなのでした。丼に記された赤いラインまでスープが減ったところで投入、ということで食べてみると…トマトとバジルなのでイタリアンな雑炊という感じになりました。スープが特徴的なラーメンなので全部飲み干してほしい、ということで考えたものなのかもしれませんが、確かにスープだけで飲むよりもすんなりとおなかに入り、満足度も高くていいかもしれません。普通の醤油や豚骨のラーメンでは辛くなってしまいますので、トマトラーメンだからこそできることなのでしょうか。

ということで、割と満足はできたのですが、「また行きたいか」と聞かれると「もういいかな」というのが正直なところです。話のネタにはなりますし、食べてみてがっかりすることもないと思うので一度は行ってみるといいのではないかと思うのですが、何かもう一押しないと敢えてもう一度行こうという気にはならないような感じです。ちなみに最初はがらがらだった店内も私たちが出る頃にはほぼ満席になっていたので、「トマトラーメン」のインパクトはあるのですから、長続きさせるためにはそれで終わらせないための何かが必要ですね。