XXX: State of the Union2002年公開のVin Diesel主演「トリプルX」の続編らしい「トリプルX ネクスト・レベル」を観てみました。続編「らしい」というのはその前作の方を先に観ておいた方がいいかとTSUTAYAで探してみたものの、どこにあるのかさっぱりわからず結局見つけられなかったので確認できていないからなのですが、あとで確認してみると主演も監督も変わっているようですし、映画を観てみても特に支障はなかったので、基本的な設定が共通というだけでストーリー的には大した繋がりはないようです。

トリプルX ネクスト・レベル コレクターズ・エディション
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2005/12/16)

この映画は私が最近観たものの中では珍しいくらい単純なアクション映画です。空母の格納庫内で戦車の砲撃戦をやってしまうというのはいくら何でもやりすぎではないかと思うのですが、とにかく派手にぶっ放し、かなりたくさんの人が撃たれます。武装した兵士らだけでなく、民間人も随分犠牲になっているのではないかと思いますが、その辺りの描写はかなり省略されているので残酷な印象はほとんどありません。最近のアクション映画の多くがそうですが、いとも簡単にきれいに人が死んでしまうので、これはこれで教育上問題があるのではないかと感じてしまいます。

ラッパーのIce Cubeが主演ということもあってhip hopを礼讃しているようなところもあり、ラップとマッチョな車と黒人が目立っています。特に車は日本ではまずお目にかかれない派手派手しい車がたくさん登場しますが、どれもピカピカに磨き上げられていて特にアメリカの若者の目には魅力的に映るのでしょう。

そんな映画の中で気になってしまったのは、台詞に「2Pacが言っていた」というような感じで2Pacの名前が何度か出てくるのですが、それが日本語字幕では「ラッパー」とされてしまっていることです。確かにラッパーには違いないでしょうし、2Pacの名前が唐突に出てきても理解できないという人は多いのかもしれません。しかし、2PacをrespectしているであろうIce Cubeの台詞であるということを考えると、どうなのかなという気がしてしまいました。やはりまだまだ日本ではhip hopも認知されているとは言えないということなのでしょうか。そうなるとこの映画自体もそもそもヒットは望めないということになり、結局日本では劇場公開されなかったようですね。それが賢明な判断だったかもしれませんが、どおりで知らなかったわけです。