Cherry Blossoms日本の春を代表する花といえば何といっても桜ですが、この週末、私の自宅近辺でも桜の開花がピークを迎えつつあったので、手負いの次男を連れて花見がてら桜の木の下で弁当でも食べよう、と近場に軽いピクニックに出かけることにしました。ところが、その前に妻が弁当を作っている間、近所の霊園まで散歩に行こうと子供二人を連れ出してそこに妻に迎えに来てもらうことにしたところ、子供たちはそこの広場で満足してしまい、結局その場で弁当を広げることになってしまいました。自宅から徒歩10分程度のごく近所にあって、私が毎日通勤時に通り抜けている霊園なので大人は何だか物足りない気がしてしまいましたが、ここも桜の木がたくさん植わっていて立派な枝垂れ桜がきれいに咲いているのを眺めながら食事ができたのでまあいいか、という感じです。子供にとっては広い場所で目一杯動き回ることができればそれで満足ですね。

しかし私はアルコールがダメなので全く理解できないのですが、桜の木の下にシートを敷いて場所を占有し、そこでどんちゃん騒ぎをする「花見」というのは何とかならないものなのでしょうか。私がすぐ近くで写真を撮るなどしているのに構わず足下にビニールシートを広げられ、こちらが邪魔者のような扱いで追い出されるような格好になってしまいました。どんなにきれいに桜の花が咲いていたとしても、その下に目障りな酔っぱらいがいるのが一緒に目に入ってしまうと一気に興醒めしてしまいます。私たちはちょっと離れた場所にピクニックテーブルを置いてそこから眺めるようにしていたのですが、公共の公園なのだからみんなで楽しむようにはできないものでしょうか。それが日本の文化なのだと言われるとそれまでなのかもしれませんが、上野公園などの惨状は外国人にはとても見せられません。まあ、外国にも同じようなものはあるのでしょうけれども。

それにしても桜というのは花が咲いている一週間ほどの間は本当に見事なものですが、それ以外の時期は全くひどいものです。花が散り始めると落ちた花びらは茶色く変色して汚らしくなりますし、葉が茂るようになると毛虫がたくさん湧いてしまい、また葉が散ると落ち葉の掃除が大変な手間になります。しかしそれでも日本中にたくさんの桜の木が植えられているというのは、たとえ美しいのがわずかな期間であっても、また逆にわずかな期間であるからこそ際だつその美しさのためなのでしょう。その儚さはまさに日本人が愛するわびさびの世界ですね。