Formula 1このゴールデンウィーク終盤に体調を崩し、せっかくの休日を2日も寝て過ごすことになってしまっただけでなく、今日も休暇を取って静養する羽目になってしまったのですが、寝てばかりいては社会復帰もままならないので、ビデオに録画したヨーロッパグランプリを観ることにしました。

グランプリ直前には井出選手のテストドライバーへの降格と、それに伴いサードドライバーとして契約したばかりであったモンタニー選手のセカンドドライバーへの起用が発表され、”All Japan”を掲げてスタートしたSAF1の日本人ドライバー2名体勢が崩れてしまったのは少なからずショックでした。しかしながらFIAからの忠告に基づく苦渋の決断ということですから、今は続けていくことが重要なSAF1にとっては受け入れるしかなかったのでしょう。これに対する他のドライバーの意見がほとんど「井出がいなくなってホッとした」というようなものばかりであるのに対し、一番の被害者ともいえるアルバースが井出を擁護する発言をしているというのがなかなか好感を持てます。今日になって「スーパーライセンス取り消しへ」というようなニュースが流れてきていますが、たった1回の接触でこれほどまでに重い処分が妥当とはとても思えませんが…

それはともかく、このヨーロッパGPはヒトラーの命により作られたというNürburgringが舞台のドイツで行われる2番目のGPということで、シューマッハ兄弟やダイムラー、トヨタにとってはホームグランプリでもあります。前回ポール・トゥ・
ウィンで見事に復活を飾ったミハエルもさらに気合いが入ることでしょう。

予選タイムではアロンソに一歩及ばずというところでしたが、フロントローを確保し、チャンスがあればいつでもトップに躍り出ることができるポジションです。琢磨は今回20番手スタートだったわけですが、素晴らしかったのはスタート直後です。ほとんどの人はおそらく先頭の2台、アロンソとミハエルのどちらが先に1コーナーを抜けるか、というところに注目していたのではないかと思いますが、私が見ていたのはもっと後ろでした。しかし、最後尾の方を見てもどうも琢磨らしい車がいません。そのまま前の方へ視線を移していくと…何と1コーナーを抜けた時点で12番手を走行しているではありませんか!残念ながらコントロールラインを通過してオープニングラップを終える時にはすでに14番手に落ちてしまっており、その後も一つづつ順位を落として数周後にはモンタニーとともに定位置に収まってしまうわけですが、これでもし今年乗っている車がホンダワークスだったら…と思わずにはいられません。

私はある程度ここで満足してしまったのですが、その後も主役は先頭の2台、新旧王者対決のようでした。結局はアロンソが先に2回目のピットに入って後退している間のクリアラップで好タイムを連発したミハエルが、ピットアウト時にアロンソの前方に戻ることに成功し勝利を手にすることになりました。

なんとなくフジテレビの演出過多という気もしないではないのですが、去年は全くいいところのなかったフェラーリとミハエルが見事に実力を取り戻しトップ争いの座に返り咲いているのは事実でしょう。代わりにマクラレンやホンダ、BMW、ウィリアムズらに元気が見られないのは残念ですが、今年もまだ10戦以上あるわけですから、今後どのような動きがあるかわかりませんね。

SAF1の2台は今回も残念ながら両者リタイアということになってしまったのですが、トップチームの優勝争いばかりではないF1の楽しみ方というものを琢磨とSAF1が教えてくれているような気がしてきました。単に日本のチームだからというだけではなく、今の実力は明らかに劣っているけれども、一つでも上に上がろうという姿勢が応援する気にさせてくれるのではないでしょうか。

次回はスペインGPということで、今度はアロンソのホームグランプリになりますが、巻き返しはなるのでしょうか。そしてSAF1の2台は…