母国初のワールドチャンピオン誕生により、スペイン国内ではF1人気爆発中とのことですが、そのチャンピオンの凱旋と母国GP初勝利への挑戦ということで、スペイン第2の都市バルセロナのカタルーニャサーキットで行われた今年のスペインGPはアロンソの応援に駆けつけたファンでいっぱいとなり、異様な熱気に包まれていたようです。
予選ではアロンソ、フィジケラのルノーコンビがフロントローを獲得し、その後ろにミハエルとマッサが並ぶというルノー有利の結果となりました。その後ろにはバリチェロ、ラルフ、トゥルーリ、バトンとホンダとトヨタが入り交じり、ライコネンはその後ろということでなかなかマクラーレンのマシンのできは良くならないということのようです。SAF1の2台は予選結果はいつも通りの最下位ですが、クラッシュによりタイムを残せなかったクルサードとエンジン交換ペナルティで最後尾となったヴィルヌーヴの前、19、20番目からのスタートということでした。
シグナルが消えるとルノーの2台がいいスタートを決めて1コーナーに入っていきますが、フィジケラが絶妙な動きでミハエルをブロックしているのが非常に印象的でした。むしろアロンソの前に出ることも可能であったのではないかとさえ思える素晴らしいスタートだったフィジケラも、今回は母国での勝利をプレゼントすべく援護に回ったということだったのか、あるいはチームの指示・作戦によるもので仕方なくということだったのでしょうか。いずれにしても、このあとでセーフティーカーが入るなどの番狂わせがさえなければ、この時点ですでにアロンソの勝利が確定したと言ってもいいのではないかと思います。
またスタートではライコネンが9番手からホンダ・トヨタの4台を一気にかわして5番手で1コーナーに入る素晴らしいダッシュを見せています。最近はスタートが唯一の見せ場になっている琢磨も今回はミッドランドの2台は抜いたものの結果的に順位を落としてしまうことになり、代わりにモンタニーが17位でオープニングラップを終えました。モンタニーはそのまま10周目まで琢磨の前を走ることになるのですが、ドライブシャフトのトラブルによりそこでレースを終えることになってしまったのは残念です。
その後は結局バトルらしいバトルのないまま単調に周回を重ねつつ、徐々に数台が脱落していくというほとんど見せ場のないレースになってしまったのですが、アロンソはピット戦略も決まりトップでチェッカーフラグを受ける結果となりました。ミハエルの方は先にピットに入ったフィジケラはかわすことはできたものの、序盤フィジケラに押さえつけられてしまったことが原因の大きな差を詰めることができず、全く喜ばしくない2位でフィニッシュということになりました。3位は無難にレースを終えたフィジケラで、マッサはライコネンは抑えたものの4位に終わってしまい、フェラーリのタイトル奪取は厳しい状況です。
琢磨は久しぶりの完走でホッと一安心といったところですが、フリー走行ではミッドランドを脅かすようなタイムを記録していたので、最下位というのもそろそろ定位置ではなくなるかもしれません。特に、フランスGPから投入予定という新車SA06ではホンダからの技術提供によるSeamless Transmissionになり、これまでより2,3秒ラップタイムが短縮される見込みで、レッドブルらと争うようなポジションに来ると予想、というような情報もありますので、にわかに信じがたいものではありますがとりあえず期待を持って応援を続けたいと思います。
