「ネットサーフィン」というのはとっくの昔に死語になったかと思いますが、インターネットの情報の海を漂う私たちにとってブラウザというのはさながら船のようなものです。Internet Explorerがカーフェリーならw3mやlynxは手こぎボートとは言わないまでも船外機付きの上陸用ゴムボート、かつて4年前にMozillaの軽量版としてPhoenixといってデビューした頃はモーターボート程度であったFirefoxも今や性能指向のパワーボートのようです。ExtensionやThemeでカスタマイズして自分にあった機能とLook & Feelを作り上げるところもそんな感じではないでしょうか。
そんなFirefoxはバージョン1.5がリリースされたのがまだ記憶に新しいのですが、早くもBon Echoと呼ばれるバージョン2.0のベータ版が公開されました。今回のバージョンアップではフィッシング対策の盛り込み、タブブラウジングの強化、テキストボックスのスペルチェック、等々数々の機能強化が図られています。スペルチェックに関してはさすがに日本語には対応していないのでなかなか恩恵にあずかることもなさそうですが、一旦閉じてしまったタブを再び開くことができるという機能などは助かることも多いのではないでしょうか。私もついうっかり閉じてしまったタブをもう一度開くために何ステップかの手順を踏まなければいけないのが面倒に感じていたので、これは嬉しい機能強化です。
メジャーバージョンアップということで非対応となってしまうExtensionやThemeも多く、私が愛用していたものも多くが使えなくなってしまいましたが、一番欠かせないAdblockが対応してくれているので今もBon Echoを使って一通りのブラウズを行い、この記事もBon Echoで書いています。今のところかなり安定して動作しており、Extensionがごくわずかになっているためかこれまでよりもかなり軽快にレンダリングが行われていますが、あくまで開発者向けのベータ版ということになっており、デフォルトでもインストール先フォルダは正式リリース版とは別になり、またプロファイルも別に作成することが推奨されています。ちなみにプロファイル選択はFirefoxをオプション”-p”付きで起動することで行えます。
Firefoxがバージョンアップするたびにここで取り上げ、他のブラウザのニュースがあるたびにFirefoxと比較してしまっている私ですが、それだけ私にとってはとても手放すことができない、もはや自分の手の延長のような道具になってしまっています。それも豊富なExtensionのおかげかと思っていたのですが、今かなりデフォルト状態に近いBon Echoを使っていても同じように感じるのはどういう訳でしょうか…いずれにしても心おきなく存分にカスタマイズして使える正式リリースが待ち遠しいものです。
