Thermos昨日は幼稚園の「なつまつり」という行事があって盆踊りや夜店やら子供たちには非常に楽しい一日だったのですが、今年は妻が役員をやっているため4月早々から準備を進めて当日も朝から晩まで大忙しで、私もそのおかげで一日中子供二人の面倒を見なければならず、さらに途中で夕立に見舞われたせいもあって夫婦共々クタクタに疲れ果ててしまいました。妻が特に担当したのはカレーと「チューペット」の夜店だったのですが、販売窓口は一般の保護者が1時間程度ずつ交代で受け持ち、役員はそれを取り仕切るというような感じでした。

このカレーの夜店では、ご飯は協力してもらえる家庭に配った米を炊飯器で炊いてもらい、そのまま持ってきてもらうというという形なのでテントには大量の炊飯器が並んでいました。上にかけるカレーは基本的にはレトルトなのですが、不足する具材をコンソメでゆであげたものを混ぜるという一手間は役員がやらなければなりません。それを現場で暖め直してご飯にかけて提供する、ということになるわけですが、ここで活躍していたのが真空保温調理器「シャトルシェフ」でした。

これも各家庭から借りて使ったわけですが、結構持っている人がいるのにちょっと驚きました。本来は、内鍋を火にかけて一旦煮立たせたものを真空断熱された保温容器に入れておくと、その後何時間も高温状態が持続されるのでそのまま加熱調理が進み、その間の光熱費が節約でき、かつ火を使わないので安全でその間に出かけることもできるので時間を節約できる、というのが売りになっているものです。圧力鍋の場合には加圧することで温度を上げて調理時間そのものを短縮するわけで、目的は似たようなものでありながらアプローチが違うものということになります。圧力鍋の場合は高速に激しく調理が進むため、内部の対流で調理対象が傷つく「煮くずれ」がどうしても起こるわけですが、静かにゆっくりと調理が進むシャトルシェフの場合には煮くずれしにくいというのも売りの一つということです。

このシャトルシェフがなぜ夜店で活躍したかといえば、自宅で加熱したカレーを数時間置いておいても冷めてしまうことがなく、蓋を開けると湯気が上がる状態を保持できるので暖め直す時間がかからないということによります。現場ではカセットコンロを3台並べてカレーの鍋を温めていましたが、どうしても需要は時間的に集中するものなのでそれだけでは捌ききれない時もあるわけですが、そういうときに保温されていることが実に重宝するということで、これは圧力鍋には全く不可能なことです。私の家には圧力鍋があるので、これまでシャトルシェフを特に欲しいと思ったことはありませんでしたが、便利なときもあるのだと再認識させられてしまいました。バリエーションが豊富なのにも驚かされて、1台あってもいいかも、なんて思ってしまいます。

ところでThermosという会社はてっきりヨーロッパの会社だとばかり思っていましたが、会社の歴史によると1904年にドイツで創業された世界最初のガラス製魔法瓶の会社を、1978年に世界で初めてステンレス製真空魔法瓶を発売した日本酸素が1989年に傘下に入れているのですね。技術の進歩による主役の交代ということになりますが、ガラス製の方が勝る面というのは特に思い当たりませんし、旧Thermosがブランドに甘んじて技術で勝てなかった以上仕方のないことでしょうね。私が子供の頃持っていたThermosのガラス製魔法瓶はピクニックに持って行ったときに中で割れてしまい、かなり悲しい思いをしたことが忘れられません。それが今でもThermosのブランドに対するネガティブなイメージとなって残っていて…