Zorro昨日は夏休み最後の週末ということで午前中に近所の市民プールに遊びに行ったのですが、その後次男と妻が疲れ果てて眠ってしまっている間に長男と2人で「マスク・オブ・ゾロ」とその続編「レジェンド・オブ・ゾロ」の2本の映画を立て続けに観てしまいました。これらの映画は有名な怪傑ゾロの話ですが、私もゾロというのがマスクをした「弱きを助け強きをくじく」ヒーローだということは知っていたものの舞台となっているのがどこなのかも知りませんでしたし、子供の方は「かいけつゾロリ」は知っていてもゾロって誰?という状態でした。

マスク・オブ・ゾロ デラックス・コレクターズ・エディション
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2005/12/21)
レジェンド・オブ・ゾロ コレクターズ・エディション
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2006/06/21)

「レジェンド・オブ・ゾロ」は「マスク・オブ・ゾロ」の10年弱後の話なのですが、舞台となっているのはアメリカ合衆国に加わる直前のスペイン領カリフォルニアですが、統治するスペインの圧政から民衆を救い圧倒的な支持を得ていたのが先代ゾロで、その民衆の中からゾロに見出され鍛え上げられるのが主役となる新ゾロです。あくまでフィクションですし、歴史を描いているというわけでもないので背景については理解していなくても十分楽しめますし、基本的にジャンルとしてはアクション・コメディという辺りなのであまり理屈は必要ないでしょう。

両方の作品で変わらないのが主役のゾロを演じるAntonio Banderasと、ヒロインで先代ゾロの娘であり新ゾロの妻となるエレナを演じるCatherine Zeta Jonesです。Antonioは私がもっとも好きな男優の一人ですし、Catherineもまた大好きな女優さんなので、この組み合わせは私にとってはゴールデンコンビ(古い)といったところです。私は「デスペラード」に出ているときの渋さがいいと思っていますが、「スパイキッズ」シリーズをはじめコメディ路線で売れているAntonioなので、このシリーズでも生き生きとコミカルに演じています。

ストーリーはひねられているようないないような、あまり後に残るものがなかったような気がするのですが、あまり私たち日本人が触れることのないアメリカ創生期の物語として興味深いものはありました。何だか日本の時代劇に通じるところは多いようにも思えるので、時代背景を除けば日本人にもすんなりと受け入れられるのかもしれないなどとふと思いましたが、やはりちょっと取っつきにくいでしょうか。

シンプルな勧善懲悪の物語ですし、残酷な描写もありませんので子供と一緒に観るにはいいでしょうか。ただ、ウチの子は最近伝記に凝っていてリンカーンやノーベルなどの話から周辺知識を得て知っていたので何とか理解できたようですが、そうでないとなかなか学校でも教えられない知識を要求されて難しいかもしれず、やはり本を読むというのは大事なことだというのを妙なところで実感させられてしまいました。

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