1983年に最初に発売された、レコード会社の枠を超えてヒットチャートを賑わせた曲ばかりを集めたコンピレーションアルバムの草分け、”Now, That’s What I Call Music”のシリーズも23年を経てとうとう65集目にまで達しました。日本であれば数年で飽きられて途絶えてしまいそうなものですが、これだけの永きに渡って大きく変わることなく売り続けられ、売れ続けているというのはさすがイギリスと妙に感心してしまいます。

Now, Vol. 65
Now, Vol. 65

posted with amazlet on 06.12.05
Various Artists
Emi/Virgin (2006/11/20)
売り上げランキング: 1964

私自身はシリーズ2集目からいくつかを12インチのレコード2枚組で、その後14あたりと30あたりのいくつかと54以降の全てをCD 2枚組で持っていますが、イギリスのミュージックシーンのトレンドを知るには手っ取り早いので最近は欠かさず買うようにしています。このところAmazonで何枚も買っているので、黙っていても発売が近づくとマイストアでお薦めされるのですが、このAmazonの予約というのが結構曲者だということは今回初めて知りました。

というのは、前回の64は2000円台後半だったのが一気に4500円程度にまで値上がりしてしまったので急にずいぶん高くなったな…と思いつつも予約していたのですが、発送メールが届いてから商品を受け取る前にふと商品ページを見てみると何と700円以上も安くなっているではないですか。普通早々と予約した客には何か特典があってもいいくらいで、発売までに値下げしたのであればそれを予約分にも反映して然るべきだと思うのですが、結局そのまま私の損になってしまうようです。逆に予約時点より値上がりした場合にどうするかという問題はありますが、それはそれで店側のミスなのだから客に請求するのは筋違いのような気もします。

まあ、そんなケチは付いてしまったのですが、アルバムの方は今回もなかなかいい曲が詰まっていて不満はありません。今回は特にHip-Hop系アーティストとのコラボレーション作品が目立つような気がしましたが、イギリスでもHip-Hopの人気が上がってきているということなのでしょうか。もちろんイギリスらしい正統派ロックやガールポップも入っていて、やはりアメリカのチャートを賑わしているような曲とはちょっと違うのが面白いです。

今回私が気に入ったのはNelly Furtado featuring TimbalandのPromiscuousやBeyoncéのDeja Vu、Scissor SistersのI Don’t Feel Like Dancin’といった辺りですが、私は音楽に関してはあまり節奏がないのでGirls AloudのSomething Kinda OooohやLily AllenのLDNなんかもいいなと思ったりしています。やはり女性アーティストに偏りがちなのは相変わらずという気がしますが…

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