この先もまた同じようなことは何度も続くのでしょう。
アメリカの家に住んでいると頻繁にあちこちトラブルが起こる、というのをよく聞きます。つい先日もこちらの友人Mさんの家のエアコンが猛暑の中故障したとか、赴任したばかりのT君が家に帰ってみたらトイレの給水管から水漏れしていて床がびしょ濡れだったとか、枚挙にいとまがないとはこのことです。しかし、私が今の家に入居してからの半年間、特にトラブルらしいトラブルもなかったので、「やっぱり私は付いている」などと勝手に思っていたのですが、これはただの勘違いだったようです。
今週のある日、出勤するためにガレージのドアを開けようとスイッチを押してみると、いつもはガラガラ言いながら開くはずのドアがほんのちょっと隙間ができたくらいのところで止まってしまいます。何となく斜めになっているような気もしたので何かが引っかかっているのだろうかと思いましたが、それらしきものは見当たりません。しかし、よくよく見てみると、ドアの上にありドアを吊っている大きなスプリングが破断して2つに分かれてしまっていました。
仕方ないのですぐに修理を呼びたいところでしたが、ちゃんと大家が負担してくれるのか確認しなければならないので不動産業者に確認を取りたく、しかし営業時間まではまだ少々間がありました。一応緊急の電話番号もありますが、「緊急」に該当するのかどうかもわからないので、待ってみることにしました。その間に上司に出勤できない旨を連絡したところ、「よくあることです」との返事。やっぱりそうなのかと。ウェブで調べてみてもまさしく我が家と同じ状況の写真がいくつも見つかるので、どうやらよくあるトラブルというよりは消耗品の扱いのようです。
実は、前の晩にガレージの方から何かがぶつかったような大きな音が突然聞こえて、気味が悪いなと思いながらなんだかわからないまま寝てしまっていたのですが、どうやらその音こそがスプリングが切れた時のものだったようです。まあその時点でわかったからといって業者がすぐに来てくれるというわけでもないのでどうしようもないのですが、先にわかっていれば特に慌てることもなかったかもしれません。
その後不動産業者と連絡が取れて、午前中のうちに修理業者が来てくれて無事に直りました。ついでにガレージドア周りの問題箇所をいくつか直してくれて、しっかりスムーズに動作するようになったのですが、代金は〆て$250でした。中国にいる大家とも連絡ができてこれは全て負担してくれるとのことなので助かりました。これが自分の持ち家だったら「勝手に余計なところを直すな」というところかもしれませんが、これまで素人仕事が見え見えのひどい状態でしたから、本来あるべき姿になったというところでしょう。
それにしても今回痛感したのは、やはり車がないとどこにも行けないのだということです。自宅近くにバス停があってダウンタウンには出ることができるのですが、勤務先に行こうと思ったらタクシーくらいしかありません。また夏休み中なので助かりましたが、学校がある日だったらなおさらバタバタしていたところでしょう。子供たちはサマーキャンプに行ったりする日でしたが、近所の日本人の方に一緒に連れて行っていただいたりして、日本人コミュニティのありがたみも感じました。まあ近所付き合いができていれば日本人に限らないのでしょうが、それはなかなかハードルが高いですからね。