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姫路市立動物園のカピバラの赤ちゃん

どんな動物でも小さいうちの可愛さは特別。

先週末に遠出をして目一杯遊んできたので今週末はちょっと自重して、天気が良く涼しかったこともあり近所を自転車で走ってくるという、非常に健康的な過ごし方となりました。といってもちゃんと自転車に乗るのはかなり久しぶりなのでそんなに長い距離を走ることもできず、土曜日の昨日は延べ25kmほどのものでした。なぜか気分が乗っていたので今日もちょっと走ってこようという気になったのですが、さすがに脚の筋肉には昨日の疲れが残っていて、走り出してすぐに「これはダメだ」とわかったので、回り道はちょっとだけにして目的地へと向かうことにしました。

その今日の目的地というのは姫路城の三の丸にある、姫路市立動物園です。こんな町の動物園にしては案外ちゃんとした動物園で、1951年に開園してから大規模な改装も行われていないので古臭いところはありますが、それが逆に親しみやすいところでもあったりします。入園料が大人200円と非常に安い上に、年に何度か無料公開となる日もあるので、特に子供が小さかった頃には私もたびたび足を運んでいました。

次男も15歳になったというのにその動物園になぜ、というのは、先日カピバラの赤ちゃんが生まれたというニュースを目にしたためです。実は今年の春頃の無料公開日にも行ったのでカピバラ舎が入り口のすぐ横にあるのは知っていたのですが、そこに6匹の赤ちゃんカピバラがいるということで、その愛らしい写真を見たら私もぜひ、大きくなってしまう前に見に行かなければという気になったのです。

入っていってみるとカピバラ舎の周りに黒山の人だかり…とは行きませんでしたが、何組もの親子連れと大きなレンズのカメラを構える男性が一人いました。早速私もその中に入っていきましたが、小さい子供の邪魔をしてはいけないのであまり大胆に寄ることができず、しばらく檻越しのショットを撮り続けました。それでも赤ちゃんたちのかわいさは格別で来てみて良かったと思いましたが、檻の中でも撮影している関係者がいて、これはズルいと思いました。

その後、園内をブラブラと一周してみてからカピバラの近くにいるフラミンゴも覗いてみると、フラミンゴも産卵して卵を温めていたり、まだ白い羽毛に包まれた雛もいるのを見ることができました。これは帰宅後にニュースになっているのを見つけました。

そして動物園から出る前に最後にもう一度見ておこうと思ってカピバラの方へ行くと、ちょっとスペースができていて檻にもたれかかって撮ることができたので、最初に撮ったものと違い檻をフレームに入れずにいい写真を撮ることができました。ここではそれをお見せすることにしますが、固まって昼寝をする姿なんて本当に可愛いですよね。カピバラなんて言ってしまえば大きなネズミで、しかもちょっとした犬よりも大きくなるのにどうしてこんなに可愛く見えるのでしょうか。おっとりした感じがいいのでしょうかね。

結婚20周年

まったくあっという間です。

毎年家族の誕生日と結婚記念日には休暇を取ることにしている私ですが、今年は特別です。私たち夫婦が結婚したのは1997年の今日、今からちょうど20年前のことです。20年なんて自分たちにも信じられないくらい時の経つのを速く感じますが、長男が来月18歳になるのですからそれはそうですね。

20年前には私も26歳で、振り返れば結構早いうちに結婚してしまったものですが、今はもう40台後半に入ってしまっており、れっきとした中年です。お互い若い頃とはもちろん違いますし、小さな諍いはしょっちゅうです。しかし、特に秘訣といえるようなものがあるわけでもなく、妻の方がどう思っているかわかりませんが、今でも夫婦仲は比較的良い方ではないかと思います。そうしていられるのも妻が我慢してくれているからでしょうし、幸せな家庭を築いてこれたのも妻の協力があってこそ、深く感謝しています。

結婚20年目は磁器婚式ということになっているので、磁器の器でも贈れば良いのかもしれませんが、やはり例年通り二人でランチを食べに行ってきました。ただ、20周年なのでちょっといつもよりは豪華に、近くにあるリゾートホテルのレストランで、たまにはということでフレンチです。予約も入れずに行ってしまいましたが、平日の遅めの時間だったのでゆっくりと贅沢な時間を過ごすことができました。あまり趣味の重なるところのない二人ですが、食に関しては一緒に楽しむことができるだけ幸せかもしれません。

ということで、今後も25年、30年と一緒に、元気に歳を重ねていければと思っています。

羊飼いの暮らし イギリス湖水地方の四季

日本のサラリーマンとどちらが厳しいでしょうか。

もう20年も前のことですが、私たち夫婦の新婚旅行は私が子供の頃の一時期を過ごしたイギリスへ行きました。基本的にはロンドンに一週間ほど滞在する航空券とホテルのみのパックツアーにしたのですが、その間にロンドンのホテルは借りたままレンタカーでイングランド北西部まで足を伸ばして「嵐が丘」の舞台となったハワース、湖水地方のウィンダミア、古いイングランドの景観が残るコッツウォルズを周るということをしました。残念ながらコッツウォルズは到着時刻が遅くなってしまって宿が取れず、車から眺めるだけでロンドンへと戻ることになってしまったのですが、イングランドの古い町並みの散歩やなだらかな丘のドライブは大変楽しかった思い出です。

この中でウィンダミアでは美しい景色や、Peter Rabbitを生んだBeatrix Potterが過ごした家Hill Topを楽しんだものですが、実はこの湖水地方では伝統的な羊の放牧が今でも続いており、そしてPotterもここで農場を経営していたのだそうです。そうしたことも、羊飼いがどのような生活をしているのかということも私はほとんど知りませんでしたが、James Rebanksという現役の羊飼いが書いた「羊飼いの暮らし イギリス湖水地方の四季」という本を読んで知ることができました。もともと特に私の興味のある分野ではなかったのですが、先日早川書房がFacebookで紹介していた「羊飼いの暮らし イギリス湖水地方の四季」がなぜか気になったので読んでみたというわけです。

羊飼いの暮らし イギリス湖水地方の四季

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本書では湖水地方で羊農場を営む著者がこの地方の羊飼い独特の農法、羊飼い家族の日々の暮らしを季節ごとに記したものです。厳しい自然の中で、羊や牧羊犬といった動物たちとの生活は毎年同じことの繰り返しのようでありながら様々な出来事があり、それに応じた対応が必要になるものです。そして一年を通じて毎日やらなければならない仕事があるのでゆっくりと休める時期があるわけでもなく、農場外と接するのは近隣の農場のほかは毎年行われる羊の品評会などのみ、という世間とは隔絶された世界です。

この本を通じて知ることができることは、湖水地方は美しいだけではなく、また羊も可愛いだけではないということ、そして美しい景観をなす石垣一つとっても羊飼いたちの日々のメンテナンスの賜物であるということです。私たち観光客はのんきに牧畜風景を見て穏やかな気持になったりしていますが、彼らにとっては観光客など邪魔者でしかないようですし、それは大いに理解できることです。観光客が増えたところで彼らには何のメリットもないのでしょうから。

著者のRebanks氏は祖父の代から続く家の農場を継ぐことが当然で特に学歴を必要としないにも関わらず、高校卒業後しばらくしてからオックスフォード大学に入り修了したという羊飼いとしては異色の経歴を持っています。そのおかげでこのような本を出版することにもなり、羊飼いの生活ぶりが世の中に広く知られるようにもなったのでしょう。そうでもなければそれはまだこの先もずっと謎のままだったのではないでしょうか。

本書が面白いのは思いのままに時系列を行ったり来たりしながら書かれているようなところで、それが著者と思考を共有するような効果があって良いのではないでしょうか。まったく知らない世界の出来事でありながら、読後には親しみを感じることができるようになりました。また、早川書房といえば中学生時代にはハヤカワ・ミステリ文庫、その後はハヤカワ文庫SFでお世話になってきた私には翻訳物に強い出版社というイメージがありますが、本書も翻訳の質が高くとても読みやすかったと思います。