この夏休みに帰省することにしたのは、ホームに入居することになった叔父の家の片付けを手伝うためでした。叔父には子供がいないため、その実妹である私の母が入居の段取りをつけたり、これまで住んでいた家の片付けをしたりしているのですが、母もそれなりに高齢なので少しでも手伝おうと、2日ばかり叔父宅へ行ってきました。
といっても叔父はもう必要なものはないと言っており、価値のありそうなものを持ち帰ったり、売却するものとを仕分けたりといったことをした程度で、実際には家の中は全く片付いていません。叔父夫婦が住んでいた30年余りの間に溜め込まれた、ガラクタとしか思えないものや、価値はあるのかもしれないけれど自分たちには特に魅力のないものとが残された状態です。引き取ってきたものは、何セットかの食器類と、買い置きされていた缶ジュースなど、叔父の趣味の一つだったNゲージの鉄道模型、その他は細かいものだけです。オーディオ機器は高そうなものがありましたが、もらっても置き場所に困るので置いてきてしまいました。この後は業者を呼んで買取か廃棄してもらうくらいです。
ここでしみじみと感じたのは、何かを集めて取っておくことの虚しさです。自分にとって何かしらの思い入れのあるものでも、家族を含めた他人には何の意味もなかったり、ましてやただのコレクションなんてそれこそガラクタ以外の何物でもなかったりするのです。もちろん同好の士には垂涎のアイテムだったりするかもしれませんが、そういう人との繋がりを持っておかなければ、そのお宝もただ同然で引き取ってもらうか捨てるか、せいぜい思い出の品として取っておくくらいにしかならないのです。
ということで、せいぜい数年程度しか使えないようなガジェット類は今後も変わらず買っていくとは思いますが、今後は本やコレクション的なものは極力購入せず、少しずつ持ち物を減らしていくことを考えたいなと思うようになりました。自分ももう折り返し地点はとっくに過ぎていますからね。

